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ふたりの恋敵編 石神1話

【学校 廊下】

鳴子

「サトコ、お疲れー!」

サトコ

「!」

「鳴子、もう終わったの?」

後ろからいきなり声を掛けられて振り返ると、捜査訓練に出ていた鳴子が笑顔で駆け寄ってきた。

鳴子

「これで明日は休みだと思うと嬉しくて。急いで帰って来ちゃった!」

サトコ

「たった1週間会えなかっただけなのに、すごく久しぶりな気がする」

鳴子

「アハハ、私も」

サトコ

「話せる範囲でいいから、どんな感じだったかまた聞かせてね?」

鳴子

「サトコは週明けからだよね。大丈夫だよ」

「石神教官もいることだし、ビシバシしごいてもらったら」

サトコ

「んー‥そもそも石神教官が訓練見てくれるのかが分からないんだよね」

鳴子

「え、どうして?」

サトコ

「ここのところ顔見ないし、代講が続いてて」

鳴子

「そうなんだ‥」

「専属補佐官としては寂しいところだね」

サトコ

「え」

「そ、そそそうだね」

鳴子

「ふ~ん?」

なんとなく物知り顔の鳴子にドキッとする。

鳴子

「ま、休み明けにでもゆっくり話そう」

「私これから報告会なんだ」

サトコ

「うん。頑張って!」

鳴子

「サトコもね!」

私を追い越して、鳴子は颯爽と講堂へと向かった。

(石神さん‥どうしてるだろう)

(本庁に張り付いてるからには、何か事件を抱えてるんだろうけど‥)

付き合い始めて3ヶ月ほど。

時折、メールは一方通行。

今回は電話をするのもどこか躊躇われ、かれこれ1週間ほど声すら聞いていない。

(鳴子のいない期間と丸被りだったから、余計に長く感じてるんだよね)

サトコ

「‥‥‥」

(顔も見れてないんだもん、やっぱり寂しいよ‥)

鳴子と話したせいか、気が緩んで弱い部分がひょっこり顔を出す。

(いや、でも石神さんは仕事なんだから)

(私だってウジウジしてる場合じゃない!石神さんがいない間になにか成長しなきゃ‥!)

気を取り直して、午後の講義に臨んだ。

【寮 自室】

サトコ

「石神さん、元気かな‥」

一日を終えて自室へ戻ると、鳴りもしない携帯を握りしめていた。

(せめて何か、私にできることがあったらいいのに‥)

(仕事のことに口を出せなくても、食事のフォローとか‥)

メールでも送ってみようかと、液晶画面を見つめながら長考する。

プルルル‥‥

サトコ

「わっ」

鳴らないはずの着信音が鳴った。

(‥石神さん!)

サトコ

「も、もしもし氷川です!」

石神

‥早いな

サトコ

「ちょうど携帯を握りしめていたもので‥」

石神

連絡もなしにすまなかった

久しぶりに聞いた石神さんの声は、なんだか疲れているように感じた。

サトコ

「いえ、分かっていたことなので、謝らないでください」

「今は大丈夫なんですか?」

石神

ああ

これから自宅へ戻れそうなんだが‥明日、休みだろう

サトコ

「はい」

石神

‥家に来ないか

サトコ

「!」

「‥いいんですか?」

石神

本当なら、俺が会いに行けばいいだけのことなんだが

サトコ

「行きます!」

「今すぐ行きます!」

石神

フッ‥ああ、待ってる

フッと、呆れたように微笑む気配。

電話を切り、私は慌てて荷造りを始める。

(石神さんに会えるんだ‥)

仕事詰めでも、気にかけてくれていた。

無性に嬉しくなって、私は弾む足取りで部屋を飛び出した。

【石神 マンション】

石神

急に悪かったな

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サトコ

「ふふ、石神さんさっきから謝ってばっかりですね」

「気にしないでください。嬉しかったですから」

夜遅くに着いたこともあり、私たちはすぐに寝支度を済ませると、のんびりとベッドに寝そべった。

(会えなかった分、話したいこといっぱいあった気がするんだけどな‥)

実際に顔を見てしまうと、気恥ずかしさが混ざって何を話していいか分からない。

石神

講義は進んでいるのか?

サトコ

「はい。石神さんの代わりが東雲教官だったから、かなり厳しくされましたけど」

石神

そうか

サトコ

「でも、石神さんの方こそ忙しかったんですよね‥?」

石神

‥まあ、いつものことだ

(やっぱり‥何も言えないよね)

サトコ

「‥‥‥」

石神さんは曖昧に微笑んで、そっと私の頬に手を伸ばす。

石神

俺のことは気にしなくていい

サトコ

「そんなこと言わないでください」

「石神さんが私に話せないことがあったとしても、私はいつでも気にしてます」

石神

‥‥‥

サトコ

「石神さんこそ、仕事柄仕方ないことは全部気にしないでくださいね」

「私なら大丈夫です!」

石神

‥そうか

サトコ

「ただ‥たまにでいいから気持ちの面でくらい、私に寄りかかってもらえたらいいな‥って」

「びっくりするくらい頼りないですけど‥」

精一杯、明るく笑ってみせる。

今の私にできることなんて、これくらいだから。

(‥って、やっぱり頼りないな)

(笑ってるしかできないなんて‥)

石神

‥サトコ

(え‥)

どこか、切羽詰まったような声に鼓動が跳ねた。

瞬きをする間もなく、唇が塞がれる。

さっきまで見せていた教官としての顔でも、疲れを隠そうとしていた恋人の顔でもない。

取り繕うことなく素直に触れてくれているのだと感じて、泣きそうに胸が軋む。

石神

‥俺の方が、お前を見くびっていたようだ

そういえば、根性だけは筋金入りだったな

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<選択してください>

A: 微妙な褒め言葉ですね

サトコ

「‥微妙な褒め言葉ですね」

石神

確かに女性に向けての言葉ではない気はするが‥

それでも、俺はおまえのおかげで救われている

B: そうですよ

サトコ

そうですよ

だから石神さんは、仕事に集中してください

石神

お前は‥

サトコ

「大人しく待ってますから」

「‥なんて言ったら、加賀教官に忠犬呼ばわりされそうですけど」

石神

参ったな‥

C: 本当は淋しかったですけどね

サトコ

「本当は淋しかったですけどね」

「でも‥平気です。私も早く一人前にならなきゃ」

石神

‥‥‥

サトコ

「だから石神さんが、私との時間がないことを気に病む必要ないんですよ」

「ちゃんと、分かってますから」

石神

物わかりが良すぎるのも厄介なものだ

石神

‥俺が、早くサトコに会いたかったのかもしれないな

サトコ

「‥‥‥」

石神

ふと気が抜ける瞬間があると、お前のことばかり考えていた

(ホントに‥?)

息が止まった。

石神

そんなに驚くことか?

サトコ

「な、なんだか夢みたいで‥」

石神

‥‥‥

石神

確か、お前が言うには恋愛もそう悪いものではないんだったな

‥‥‥なら、それを俺に教えてくれ

気持ちが通じ合った日の言葉を思い出す。

(ちゃんと想ってくれてるんだ‥)

うっかり涙がこぼれそうになるのを堪えている間に、石神さんの唇がするすると首筋を辿って行く。

自分のシャツを剥ぎ取りながら見下ろされると、心臓までもが止まってしまう気がした。

(これじゃ頼ってもらうどころか、私が甘やかされちゃうんじゃ‥)

瞳に浮かぶ小さな焔と、素肌を滑る大きな手のひら、それから心地よい重み。

お互いの息遣いと、熱の上がる身体。

いろんなものが込み上げて、私は縋るように彼の首に腕を回す。

石神

‥‥‥

石神さんは少し驚いたような顔をして、それから愛おしむようなキスを繰り返した。

“会いたかった”

“淋しかった”

“愛してる”

どれも言葉になり切らないまま、大切な人と肌を重ねる。

少しでも寄り添えればいいと、私はされるがままに瞼を下ろした。

【学校 廊下】

週明けの朝一番。

教官室に呼び出され、向かう足がひどく重い。

(どうして呼び出されたんだろう‥)

(最近、何かやらかしたっけ‥あ、もしかしてこの前の小テスト?)

サトコ

「はぁ‥」

(頑張ったつもりだったけど、そんなにひどい結果だったのかな‥)

(他に呼び出される理由がわからないよ‥)

内心ドキドキしながら、廊下を進んでいく。

【教官室】

サトコ

「おはようございます‥」

加賀

チッ‥来たか

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石神

‥‥‥

(うわぁ‥)

無言の圧力が一番堪える。

石神さんは黙ったまま、奥の個別教官室へと入って行った。

加賀

余計なことをしてくれたな

あのクソ眼鏡に鍛えられ直せ

(えっ!?余計なことって‥)

加賀

さっさと失せろ

サトコ

「は、はい‥!」

【個別教官室】

サトコ

「失礼します」

石神さんはデスクに着いて、まっすぐに私の方を向く。

石神

なぜここへ呼ばれたか分かるか?

(余計なことって言われたからには、小テストのことじゃないんだよね‥)

石神

昨日、昼間に何をしたかだ

サトコ

「昼間‥」

「‥あっ!」

街中で通りがかりにスリ現場を目撃し、つい反応してしまった。

バッグから財布を抜かれたおばあさんにも、すぐそばにあった交番の警察官にも感謝はされたけど‥

(休日だったし、その場では身分を明かさなかったのに‥)

石神

対応した所轄から報告があった

向こうは礼の意味での報告だったようだが、こっちとしては注意する他ない

サトコ

「‥申し訳ありません」

(あれほど派手に動くなって言われてたのに、黙ってられなかったのは私だ‥)

石神

‥悪いと思っていながら何故繰り返す

サトコ

「はい‥」

石神

目先の正義を守ることで、その後ろにある正義を失うかもしれない

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お前のやったことは、一歩先を見捨てているということだ

サトコ

「‥その通りです」

つい、うっかり、では済まされない。

捕まえた男がひとりだったとは限らない。

もし相手がどこかの暴力団員だったら‥知らない間に自分の顔が割れてしまった可能性もある。

いつどこで、誰に見られているかなんてわからない。

(巡り巡っていつか、捜査に支障をきたすことだってあるかもしれないのに‥)

石神

お前は本当に刑事になりたいのか?

サトコ

「それはもちろんです」

石神

何度も言っているが、ここにいる以上は公安に属する

本当に目指す気があるとは到底思えない

サトコ

「‥‥‥」

石神

‥今後どう改めるか考えるんだな

サトコ

「‥はい。失礼します」

胸をえぐるような言葉に、返す言葉を失う。

そもそも、返せる言葉なんてなかった。

【教官室】

(泣きそう‥)

(でもあれくらい言われて当然のことしちゃったんだから、泣く資格もない‥)

颯馬

石神さんのお説教は終わりましたか?

東雲

はぁ‥本当にキミって学習能力ないよね

後藤

歩、あまり追い打ちをかけてやるな

(今はどれもグサグサ刺さるんですけど‥)

サトコ

「教官たちにも、ご迷惑をおかけしました」

東雲

ホントだよね。上からの報告を受けるオレの身にもなってくれない?

サトコ

「はい‥」

颯馬

でも、スリ現場に遭遇するなんて、悪運の強いサトコさんらしいですね

サトコ

「それは不可抗力かと‥」

颯馬

それを放っておけないのがサトコさんのいいところでもあります

学校でも努力を惜しまず、成果も出てきましたしね

後藤

もう少し上手くやれればいいんだがな

サトコ

「はい‥」

(優しいフォローが沁みるなぁ‥)

颯馬

まぁ、公安としては通用しませんが

笑顔でとどめを刺される。

サトコ

「うっ‥そうですよね。反省してます」

加賀

反省して済むんなら、警察はいらねぇ

サトコ

「は、はい‥」

「すみません‥失礼しました」

力なくそう言って、半ば逃げるように教官室を後にした。

【屋上】

(結局、一日中引きずっちゃったな‥)

いつもより厳しいお説教だったこともあり、塞ぎこみがちのままもう夕方だ。

(どう考えたって、私が悪いんだよね‥)

(あんなこと、石神さんだって言いたくないだろうし)

それを言わせてしまった自分に腹が立つ。

(こんなんじゃ、頼って欲しいなんてもう口が裂けても言えないよ‥)

自分が守るべき規則すら守れない。

“本当に目指す気があるとは到底思えない”と、

教官としての失跡の中でも底辺の言葉を使わなきゃいけないほどのことを、私はやってしまった。

サトコ

「はぁ‥」

???

「よく勉強していたな」

「今日の小テストは100点だった」

サトコ

「!」

背後からの声に、鼓動が跳ねる。

サトコ

「石神教官‥」

石神

‥飲まないか?

サトコ

「え‥」

差し出されたのは、ミルクティーの缶だ。

(もしかして、買ってきてくれたの‥?)

おずおずと受け取って、ベンチに腰を下ろした石神さんの隣に座る。

サトコ

「あの、今日は‥‥」

石神

お前はもう少しずる賢さも学べ

サトコ

「へ‥」

苦笑い混じりの優しい声に、思わず言葉が引っ込む。

サトコ

「‥怒ってないんですか?」

石神

俺は叱ったのであって、怒ってはいない

一日中引きずる気もないしな

サトコ

「‥‥‥」

石神

何度も言うが、お前は公安としての自覚が足りていない

サトコ

「はい」

石神

だが‥大前提として必要な正義感は、しっかりと持っている

お前の一生懸命なところは、みんな評価しているんじゃないか?

サトコ

「‥はい」

石神

今回のことも、もっと他にやり方はなかったのか?

聞けば相手は大学生だったそうだな‥

サトコ

「そうですね‥声を上げて、自分が手を出さずに未然に防ぐ方法もあったかもしれません」

石神

そういうことだ

石神さんは諭すように微笑む。

石神

ここからは俺個人の意見だが‥

サトコ

「?」

石神

‥自分が女であることも自覚しろ

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お前ひとりの時に何かあってからじゃ遅いだろう

石神さんは立ち上がると、ポンと私の頭に手を置く。

石神

分かったな?

サトコ

「は、はい‥」

(心配、してくれてるんだ‥)

仕事に戻っていく石神さんの背中を見送りながら

さっきまでの鬱々していた気持ちが嘘みたいに晴れていく。

サトコ

「石神教官!」

<選択してください>

A: ごちそうさまでした

サトコ

「ごちそうさまでした」

石神

‥‥‥

缶を掲げると、石神さんは顔だけ振り返って小さく微笑んだ。

B: ありがとうございました

サトコ

「ありがとうございました」

石神

‥あまり、自分を責めるな

サトコ

「はい‥」

石神さんはふっと笑って去っていく。

C: 頑張ります!

サトコ

「頑張ります!」

石神

ほどほどにな

サトコ

「はい‥」

(ちゃんと、頑張ろう‥)

教官としての厳しさにも、手を差し伸べてくれる優しさにも応えたい。

いつかその背中に追いつけるように、どこもこれも無駄にはしたくない。

(ヘコんでる暇があるなら、動かなきゃ‥!)

気合いを入れ直し、いつものように自習室へ行くことにした。

【教場】

翌日。

捜査訓練の内容を聞くため、該当候補生が集められた。

(鳴子の話だと、教官とマンツーマンだっていうことだけど‥)

私を含めた4人の訓練生は、緊張しながら指示を待つ。

石神

「今回の任務はある議員の視察だ」

「日頃の尾行訓練の成果を試す意味合いもあるが、実戦で改めて細かな指摘をすることになる」

千葉

「徹底監視か‥これはかなり実になるね」

「ちょうど選挙活動も始まるタイミングだし、ハードかも」

サトコ

「うん」

石神

各視察対象の動きはもちろんだが

中でも予定外の人物との接触状況、場所、その他怪しい動きがあれば逐一報告を上げるように

候補生全員

「はい!」

(予定外の人物との接触状況‥)

(対象が議員だし、捜査の一環ってことだよね‥)

サトコ

「責任重大‥」

千葉

「そのためにマンツーマンで教官がつくんだろ?」

「大丈夫だよ」

サトコ

「そ、そうだよね」

石神

‥では、私からは以上だ

(とにかく石神さんが学校に戻ってくるタイミングで良かったな)

(訓練に出てくれるならそれだけで心強いし‥)

【ホテル】

そうして、私は石神さんに付いて、

新進気鋭の若手女性議員として騒がれている吉川議員を視察することになった。

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サトコ

「予定より10分遅れで会合が終わりました」

「これから岩下議員の選挙事務所に向かうと思われます」

石神

岩下議員は今どこにいる?

サトコ

「千葉さんの報告だと、新宿駅前で街頭演説中です」

石神

‥向こうも遅れているんだな

よし、移動だ

サトコ

「はい」

ホテルのロビーを後にして、次の現場に向かう。

【選挙事務所】

岩下孝二郎選挙事務所のあるビルの向かい。

自動販売機でコーヒーを買いながら様子を窺う。

(こ、この後どうしよう‥)

(吉川議員が事務所に入った後、身を潜める場所がないかも‥)

石神

焦るな

(考えてることバレてる‥!)

できるだけゆっくりと二人分のコーヒーを拾い上げる。

サトコ

「あ、ビルの前に停められてる車って‥岩下議員の選挙カーですよね」

石神

ああ

さすが次期総理といわれるだけの警護だな‥

サトコ

「予定ではもう次の演説場所に向かう時間ですよね」

ここで吉川議員と、今回の選挙に出馬している岩下議員が合流して移動‥

関係者筋から得た情報だと、そのはずだ。

石神

‥待て

サトコ

「?」

石神さんが厳しい目で選挙カーを見ている。

そら

「離れて!」

岩下

「な、何事だ‥!」

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突如、SPたちが慌ただしく動き始めた。

サトコ

「え‥」

(そらさん‥!?)

見知った顔に反応したその直後‥‥

石神

氷川!

‥‥‥爆発音と、閃光。

熱風が、一瞬のうちに駆け抜ける。

石神さんは私の腕を引いて、自販機の脇で身を庇った。

サトコ

「‥‥‥っ」

(今、選挙カーが‥)

‥爆発した。

石神さんにぐっと肩を抱かれたまま、身を乗り出す。

サトコ

「そらさん!」

石神

待て、落ち着け

サトコ

「でも‥!」

(きっと巻き込まれてる‥)

石神

‥‥‥

吉川

「岩下先生!」

吉川議員の甲高い悲鳴が、ひときわ大きく響いた。

to be continued

2話へ

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