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ふたりの恋敵編 石神5話

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意識が浮上して、薄っすらと目を開ける。

視界に入ったのは立ち込める粉塵とがれきの山だ。

(そんなに時間経ってないのかも‥)

遠くでサイレンの音が鳴り響いている。

駆けつけてくれたのであろう人の声も、ぼんやりと聞こえる。

サトコ

「石神さん‥」

石神

‥‥‥

サトコ

「‥石神さん‥?」

私の首筋に顔を埋めるようにしたままで、石神さんの返事はない。

(うそ‥)

瓦礫に阻まれて、身動きも取れない。

(イヤモニは‥ダメだ。衝撃でどこかに‥)

サトコ

「石神さん!」

「返事してください!」

石神

‥‥‥

サトコ

「お願いですから‥」

ドクン‥ドクン‥

聞こえる鼓動が、自分のものなのか、石神さんのものなのか分からない。

???

「氷川!どこだ!」

???

「おい石神!返事しろ!」

(後藤教官と加賀教官‥!)

サトコ

「ここです!」

「右腕だけは上げられるんですけど、見えますか!」

???

「どこだ。動けねぇのかクズ」

サトコ

「早く‥石神教官が‥!」

???

「おま‥その腕‥」

一瞬、教官たちの顔が強張ったのがわかる。

サトコ

「え‥?」

理解できないまま、腕を上げ続けていると、グッとその腕を掴まれる。

加賀

おい‥

サトコ

「加賀教官‥」

加賀

石神!

後藤

‥‥‥

加賀教官に腕を引かれて初めて‥石神さんの姿を目の当たりにする。

私の腕に、首から胸に、纏わりついているものが石神さんの血だと理解する。

(うそ‥)

サトコ

「石神さん‥!」

加賀

動かすな。すぐ救急隊が来る

サトコ

「‥‥‥」

石神さんの指先は、驚くほど冷たくて‥

意識を失っているその身体の重みが、危機感を物語っていた。

【病院】

病院の待合室の時計は、20時を指していた。

涙も出ない。

ただぼんやりと息をして、秒針が進んでいくのを見つめる。

後藤

氷川‥

サトコ

「あれ、後藤教官もまだいらっしゃったんですか」

‥自分でも驚くほど、明るい声が出た。

そうでもしなきゃ、口なんて開けれそうもない。

後藤

‥‥‥

石神さんは搬送中に意識を戻したものの、

頭部外傷と脇腹に受けた傷の処置のために、すぐに処置室へ入って行った。

サトコ

「麻酔でまだ目は醒めないって言われましたが、朝まではここにいるつもりです」

「後藤教官もいったん戻って、少し休んでください」

後藤

氷川の怪我はどうなんだ?

サトコ

「頭は打ちましたけど、かすり傷だけでした」

「鳴子が着替えとかいろいろ用意してくれて‥」

後藤

そうか‥

‥少し、いいか

サトコ

「‥‥‥」

後藤教官は、人ひとり分の間を開けて隣に腰を下ろした。

後藤

吐き出した方がいい

こういう時、ひとりで考え込んでもいいイメージなんてできない

せめて外に出せ

サトコ

「‥‥‥」

後藤

実感がないのかもしれないが、石神さんが今、動けなくなったのは事実だ

お前が無事でここに居ることもな

真剣な声色に、目頭が熱くなる。

サトコ

「‥実感なら、他の誰よりもあります」

後藤

‥‥‥

何度呼んでも、返事はなかった。

力を失った身体は、重かった。

それに‥耳に残っているのは、消え入りそうな声だ。

サトコ

「あの時、人の気配に気付かなければよかった‥」

「そしたら石神教官は外に出ようなんて言いませんでした」

「注目していたのは駅構内で、まさか高架下で爆破するなんて誰も思ってなかったんです‥」

後藤

そうだ。誰にもわからなかった

だからお前は自分を責める必要はない

サトコ

「‥でも」

「あの場にいたのが私じゃなくて、後藤教官だったとしたら」

「石神教官はきっと外には出ませんでした」

「相手が私だから、失敗することもあるだろうけど、やらせてみるかって‥」

後藤

氷川‥

育てようとしてくれていたことは、誰よりも知っている。

サトコ

「‥私、補佐官失格です」

「こんな‥重傷を負わせるなんて‥」

堪えていたものが、零れ落ちる。

思い上がりでも何でも、そう思わずにはいられなかった。

堰を切ったみたいにポロポロと涙が溢れて、もう声になりそうもない。

後藤教官は真一文字に口を結んで、石神さんが眠る部屋の方をじっと見つめる。

後藤

‥アンタは、石神さんの何を見てきたんだ

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サトコ

「‥‥‥」

後藤

あの人がどれほど氷川を信頼していたか、分からないのか

サトコ

「‥‥‥?」

後藤

本庁へのクレームがあったあと、石神さんは吉川に直談判しに行ってる

こっちにも捜査する義務があると言ってな

サトコ

「え‥」

後藤

反対に、不発に終わった予告テロの件に氷川を関わらせるのは最後まで反対していた

現場へ行かせるなんて危険な賭けはしたくなかったんだろう

(そういえばあの時、渋ってた‥)

サトコ

「‥‥‥」

後藤

今回もそうだ

室長がアンタの起用を言い出してから、頑なに反対の姿勢を貫いていた

もう充分に役割は果たしたはずだと言って、相当揉めたんだ

最終的に石神さんが折れたのはどうしてだと思う?

(‥どうして‥?)

後藤

アンタの悔しさを一番理解していたからだ

“お前は自分で自分の補佐官の評価下げっぱなしにするのか”‥

室長も人の悪い発破のかけ方だったな

サトコ

「‥‥‥っ」

“お前は‥関わるなと言われて悔しくはなかったのか?”

(私のために、そんなに動いてくれてたの‥?)

後藤

‥明日の朝までここを頼んだ

それまでに、切り替えろ

<選択してください>

A: 努力します

サトコ

「努力します‥」

後藤

頑張りすぎるのはアンタの悪いクセだから、適度にな

B: はい

サトコ

「‥はい」

後藤教官は表情を変えないまま、待合室を出て行く。

C: ありがとうございます

サトコ

「ありがとうございます‥」

後藤

礼は石神さんに言ってやれ

(ありがとうございます‥)

心の中で、何度も頭を下げた。

後藤教官や、他の教官たちだって参っているはずなのだ。

(しっかりしなきゃ‥)

信じるしかない。

石神さんが目を覚ました時に、ウジウジメソメソしていられない。

ガラス越しに石神さんを見つめながら、命があったことを心の底から感謝した。

【学校 廊下】

麻酔から覚めるのはお昼頃になるだろうと言われ、朝方ひとり、学校へ戻った。

(講義に出ないと怒られる気がして‥)

(やっぱり意地張らずに付き添えばよかったかも‥!)

でも、いくら心配して傍にいたところで石神さんはただ眠っているだけで。

私の本分は公安訓練生なわけで。

(でも、目が覚めた時に傍にいたいと思うのは、普通のことだし‥)

病院を後にしてから、「でも」のループに陥っている。

加賀

おい、いつまでメソメソしてやがる

サトコ

「!」

はっとして顔を上げると、加賀教官が怪訝な顔で私の隣に並んでいた。

サトコ

「メソメソはもう終了しました」

加賀

フン、いたぶりがいのねぇ奴だな

サトコ

「ええ‥」

颯馬

サトコさん、つい先ほど後藤から連絡がありました

石神さん、目を覚まして頭部の検査したそうですが、大丈夫だそうですよ

サトコ

「え!?」

颯馬

良かったですね。本当に

加賀

忠犬ハチ公は走ってご主人様のとこに行くとこなんじゃねぇのか?

クソメガネに仕事のしわ寄せ分、それなりの差し入れをしろと言っておけ

サトコ

「行ってきます!」

加賀

‥根っからのM体質だな

颯馬

フフ、可愛いじゃないですか

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教官たちの声をすでに背中で聞いて、私は駆け出した。

【病室】

サトコ

「石神さん‥」

石神

‥‥‥

石神さんは深い眠りについていた。

頭部外傷こそ軽度のものだったけど、

当分は眠気や頭痛、集中力欠如と様々な症状が出るだろうとのことだ。

サトコ

「守ってくれて、ありがとうございます‥」

「今はゆっくり休んでください」

石神

‥サトコ

サトコ

「!?」

(お、起きた‥!?)

傍らに座って手を握りながら、ビクッと固まる。

けれど、石神さんの目が開くことはない。

(寝言‥)

(‥寝言‥?)

今度は、急速に顔が熱くなる。

サトコ

「こんな時なのに、あんまり喜ばせないでくださいよ‥」

石神

‥サトコ?

サトコ

「へ‥」

石神

‥‥‥

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ぼんやりと、視線が絡む。

今度は、本当に目が覚めたらしい。

サトコ

「起こしちゃいましたね‥」

石神

‥来ているなら起こせ

サトコ

「嫌ですよ。石神さんは今、寝るのが仕事です」

石神

‥‥‥

繋いでいた手に、石神さんがぎゅっと力を込める。

石神

‥無事でよかった

切なげに微笑んで‥また、瞼が下りる。

さっきより少し柔らかな表情で、石神さんは再び眠りについた。

(おやすみなさい‥)

もしかしたら、寝惚けた延長かもしれない。

けれど、それでも石神さんの声が聞けたことに心底ほっとした。

【個別教官室】

爆破犯は逃亡、一連の事件との繋がりもハッキリとは見えないまま2日が過ぎた。

教官たちは職務の合間に事件を追っている様子を見せるものの、決定打はないのか表情は険しい。

(私も、自分にできることしなきゃ‥)

サトコ

「とりあえず、石神教官不在で困るだろうこの山をどうするかだよね‥」

石神さんの教官室にある決裁書類の山の分類を始める。

(代決が可能なものは加賀教官にお願いしたらいいはず‥)

サトコ

「‥‥‥」

手を進めながらも、頭の中は捜査への焦りばかりが募っていた。

“‥アンタは石神さんの何を見てきたんだ”

あの夜から、その言葉がずっしりと重く圧し掛かる。

(石神さんは‥なにを追っていたんだろう)

考えてもみれば、指示こそ受け取っても、

石神さん自身が何を見据えて捜査に当たっていたのかは分からないままだった。

石神さんは、動けない。

そうなっても解決しないのだから、まだ事件は動くはずだ。

(このままでいいの‥?)

石神さんはまだ、捜査に戻ることはできない。

サトコ

「‥‥‥」

「‥ごめんなさい。失礼します!」

誰にともなくそう言って、石神さんデスクの引き出しを片っ端から開けていく。

サトコ

「予算要求報告書‥違う」

「犯罪統計データ管理資料‥違う」

東雲

うわー、勝手に人のモノ漁るとかなくない?

人間性疑うんだけど

サトコ

「! 東雲教官‥!」

声に顔を上げると、東雲教官と颯馬教官が並んでこちらを見ていた。

サトコ

「違うんです、これは‥」

颯馬

あまり穏やかではありませんね

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サトコ

「そうじゃなくて‥!」

「‥石神教官が調べていたことが知りたいんです」

東雲・颯馬

「‥‥‥」

サトコ

「前に颯馬教官、私たちは知る立場にないっておっしゃってましたよね」

「私はそれに納得して、自分に出来る範囲のことをしてきました」

「石神教官とは目線の高さが違うことも分かった上で、勝手に動き回ってたわけなんですけど‥」

東雲

キミさ‥

言いたいことは分かったけど、デスク探って手掛かりなんて出てくるわけないでしょ

颯馬

フフ‥そうですね

そんな痕跡を残されていたのなら、加賀さんあたりが黙ってません

サトコ

「あ‥」

(基本的なことを‥!)

サトコ

「すみません‥そうですよね」

「でも‥じゃあ、教えてもらうことはできませんか」

東雲

‥颯馬さん何か知ってます?

颯馬

さあ‥困りましたね

サトコ

「え‥」

東雲

石神さんの任務の全部を知ってる人間なんて、たぶんここにはいないよ

颯馬

何か探っているんだろう‥そう思ったとしても踏み込まないのがルールですから

サトコ

「そうですよね」

事によっては仲間内ですら守秘義務を徹底してる。

家族すら騙して、潜入捜査をする刑事もいるくらいだ。

颯馬

あるいは室長なら何か知ってるかもしれませんが‥

東雲

緩いおじさんとはいえ、やっぱり室長だからね

サトコ

「難波室長‥ですか」

(会いに行ったら話せるかな‥)

(電話じゃ、はぐらかされると終わりだし、どうにかして会わなきゃ‥)

となると、何か会いに行ける用事を作るしかない。

サトコ

「‥あの、ひとつお願いがあるんですけど」

東雲

えー、面倒だからオレはパス

<選択してください>

A: とにかく頼み込む

サトコ

「そこを何とか!後生です!」

東雲

ウザ‥

サトコ

「今さら何言ってるですか」

東雲

開き直るとかありえないんだけど‥

石神さんのためだから必死なわけ?

B: 泣き落とし

サトコ

「‥泣きますよ」

東雲

泣けば?

サトコ

「‥本当に泣きますよ?」

颯馬

サトコさんを泣かせたと知った時の、石神さんの反応が気になります

東雲

あの人怒らせると怖いから嫌だ

C: 脅してみる

サトコ

「緩いおじさんって言ってたのをチクりますよ」

東雲

いいんじゃない?

割といつも言ってるし

サトコ

「上官になんてことを‥」

東雲

キミにだけは言われたくないけどね

サトコ

「‥じゃない、話がズレてました!」

東雲

‥やっぱりバカなわけ?

サトコ

「室長の元へ行く理由をください!」

「何か仕事を!お願いします!」

颯馬

さすがサトコさん、肝が据わってますね

東雲

まぁ‥普段ゆるゆるでほとんど口出さないのに、今回は違ったみたいだし?

当たって砕けてきたらいいんじゃないの

サトコ

「それじゃあ‥」

東雲

ちょうどいいじゃん

その決裁書類持っていったら?補佐官権限で

サトコ

「あ、なるほど‥」

東雲

オレが余計な入れ知恵したこと、絶対言わないでね

サトコ

「はい!行ってきます!」

颯馬

今回は私も援護しますよ

後押しされて、教官室を飛び出す。

書類を抱えて、一目散に難波室長の元へ向かった。

【警察庁】

(今になってドキドキしてきた‥)

いち訓練生が、警察庁警備局公安課を束ねる室長にタブーを乞う。

サトコ

「あ、ありえない‥」

難波

お、いたいた

サトコ

「!」

難波室長は私を見つけると、いつもと変わらない調子で微笑んだ。

【屋上】

難波

石神、ここ数年分をまとめて寝てるみたいだな

さすがサイボーグって黒澤が言ってたぞ

サトコ

「はい‥」

何でもないことのように、難波室長は言ってのけた。

難波

それで?

石神の専属補佐官が俺に何の用だ?

(来た‥)

覚悟を決めて、難波室長の目を真っ直ぐに見る。

サトコ

「‥どうしても、分からないんです」

「石神教官が本当は何を追っていたのか、教えてください」

難波

‥‥‥

サトコ

「お願いします‥」

自分のつま先だけを一点に見つめて、頭を下げ続けた。

サトコ

「今止まっちゃうと、ダメな気がするんです‥」

難波

‥それは、どうしてだ?

サトコ

「‥‥‥」

「私が視察訓練に出る前の数日、石神教官はほとんど学校に顔を出しませんでした」

「何か、事件を抱えていたことだけは私にだって分かります」

「石神教官が学校へ戻ってくるタイミングで、吉川議員が私の視察対象になりました」

「それからすぐに選挙カーの爆破事件があって‥」

難波

そーだなぁ‥

サトコ

「その時、真っ先に現場に駆け付けたのは捜査一課だったんです」

「彼らが何を追ってそこにいたのか分かりません」

「でも、石神教官が追っていたものとバッティングしているような印象を持ちました」

難波

‥‥‥

サトコ

「でも、私の任務は吉川議員の視察で会って、それ以上踏み込むことはできません」

「一度目のテロ予告が不発に終わったあとも、石神教官はやっぱり何か調べてたように思いました」

「だから‥本庁に私の件でクレームが行く事態になっちゃったんですけど‥」

難波

そういやそういうこともあったな

サトコ

「‥‥‥」

(はぐらかされる‥?)

ここで、諦めるわけにはいかない。

サトコ

「‥私は、一連の事件で“狙われている対象”ばかり追っていました」

「でも、石神教官は違います。きっと最初から“テロリスト”を追ってたんじゃないですか?」

「だとしたら今、石神教官が動けないのは危機的状況です」

難波

‥なかなかよく見てるな

サトコ

「‥‥‥」

難波

でも少し違う

サトコ

「え‥」

難波

石神はテロリストを追っていたんじゃない

テロリストと共謀している人物を追っていた

サトコ

「!」

難波

もっと厳密に言えば、“追わせていた”んだが‥

まぁ、なんだ。氷川も目の当たりにした選挙カーのアレのせいで

自ら切りこんじまったわけだ

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サトコ

「あ‥そういえば、公安部の刑事と何か‥」

捜査一課をかわして、何か話していたのを思い出す。

難波

氷川のその熱意と、諦めの悪さと‥それでもって俺にはお前への負い目もあるわけだし

教えてやるよ

サトコ

「ありがとうございます!」

「‥ん?あの、負い目って‥」

難波

ダシに使ったんだ。俺が、お前を

サトコ

「‥‥‥」

難波

石神はすでに的を絞ってた

そこで俺は、程よく距離を詰めた氷川が周りをウロついたら

どういう反応をするのか見てみたかったんだ

相手は公安、でも訓練生

危ない橋を渡ってる最中に監視の目があると、そりゃそれをなくしたくなるよなぁ

サトコ

「え‥」

(それって‥)

難波

‥これで答えになったか?

サトコ

「難波室長‥」

難波

石神、怖いんだよなぁ‥

マズイな。復活して来たら一番に怒られそうだ

サトコ

「ふふっ」

難波

教えてやったんだ。その時は助け舟出せよ?

サトコ

「はい!ありがとうございます!」

難波

‥今回ばかりは、お前に救われたよ

石神はいい補佐官を持ってる

サトコ

「‥最高の褒め言葉です」

難波

悪かったな

サラッとそう言って、室長は踵を返す。

上に立つ人の重責が滲む背中が、石神さんと重なって‥

(謝らないでください‥)

私も、石神さんも、自分の意思で動いた結果だ。

サトコ

「無駄にはしません‥!」

難波室長は軽く手を上げて、階段を下りていった。

to be continued

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