私は迷った末、石神教官の企画を選んだ。
サトコ
「私は石神教官の夜間訓練かな」
（せっかくの機会なんだから、学べるものは学ばなくちゃ）
（それから、黒澤さんの企画は嫌な予感がするし‥）
鳴子
「私もサトコと同じ意見かな」
「黒澤さんの企画も面白そうだけど、今回は最初に２４時間特別訓練って言われたしね」
千葉
「そうだね。今回の訓練は教官たちもそろってるし、多くを学ぶいい機会かな」
黒澤
「あれれ？もしかして、石神さんの訓練希望が多い感じですか‥？」
石神
「賢明な判断だな」
同期Ａ
「マジか‥俺、黒澤さんの企画の方希望だったんだけど‥」
同期Ｂ
「実は俺も‥はぁ、夜間訓練か‥」
黒澤さんと一部の同期たちが、がくりと膝を落とす。
後藤
「残念だったな。黒澤」
黒澤
「うぅ‥みなさん、勉強熱心だから‥いや、勉強熱心なのはいいことですけどね！」
石神
「黒澤、お前も訓練を受けていけ。どうせ、その企画とやらをやるつもりだったんだろう？」
（‥ん？今、石神教官がニヤリと笑ったような‥）
黒澤
「えぇー！？俺もですか！？」
「‥なんて、石神さんに逆らえるわけないですよね」
「わかりました！俺も参加します！」
こうして私たちは、夜間訓練を行うことにした。
（夜間訓練が始まる前に、教官に声をかけておいた方がいいよね）
私は一言声を掛けようと、専属補佐官を務めている教官に近づく。
その教官は‥‥
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