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愛でとろける3日間 1話

DAY1 :通話中の秘め事

最近忙しかった加賀さんとの久しぶりのデート、その場所は‥

【ホテル】

(‥ホテル!)

サトコ
「いや、確かに『加賀さんがゆっくりできるところがいいです』って言いましたけど」

加賀
あ?

サトコ
「な、なんでもないです‥」

(でも、まさか昼間っからこんな‥)
(なんていうか、背徳感みたいなものが‥)

加賀
なに突っ立ってやがる

サトコ
「いえ、その‥」
「えーと、け、刑事たる者、真っ昼間からこのような施設にですね‥」

しどろもどろになりながら、妙に恥ずかしくてベッドから目を逸らす。
でも加賀さんはそれすら許してくれず、私の腕をつかんで自分の方へ引き寄せた。

加賀
今日はオフだ。刑事じゃねぇ

サトコ
「そうですけど、でも‥」

加賀
何週間ぶりだと思ってんだ
‥堪能させろ

サトコ
「‥‥!」

普段弱みを見せない加賀さんにそんなふうに言われると、抵抗する気もなくなってしまう。
返事に困っている間にベッドに押し倒され、少し性急な様子で口を塞がれた。

サトコ
「も、もう少し、ゆっくり‥!」

加賀
そんな余裕ねぇ

(余裕がない‥!?加賀さんに!?)

それ以上私に抵抗させないように、加賀さんが濡れた舌を潜り込ませてくる。
巧みに舌を絡め取られ吸い付かれると、ぴくりと身体が震えた。

(こんなの、ずるい‥)
(余裕がない、なんて‥そんなキスじゃない)

私の反応を見ながら、加賀さんが服の裾を押し上げる。
指で肌をなぞられ、腰が跳ねる‥

加賀
いい反応だな

サトコ
「っ‥‥」

加賀
テメェも発情してたのか

久しぶりにもたらされる快感に、言葉も返せない。
必死に加賀さんのキスに応えていると、
まるで私たちを嘲笑うかのように携帯が鳴った。

加賀
‥‥‥

サトコ
「‥か、加賀さんの携帯ですよ」

加賀
‥‥‥

サトコ
「加賀さん‥あの、電話‥」

加賀
‥チッ

不機嫌そうに舌打ちすると、私から身体を離して加賀さんが起き上がる。
肌に指と唇の温もりと感覚を残されて、なんだか妙に体の芯が熱い。

(仕事の電話かな‥?もしかして、これから仕事だったりして‥)
(いや、久しぶりのオフなんだから、いくらなんでも、そんな)

乱された服を直しながら、携帯を持ち上げる加賀さんを眺める。
でもその画面を見て、なぜか加賀さんが一瞬、眉をひそめた。

サトコ
「ど、どうしたんですか?」

加賀
‥難波さんからだ

サトコ
「えっ‥」

(ってことは、まさか本当に‥)

【学校 個別教官室】

予想は的中して、加賀さんはオフを切り上げて仕事のため公安学校へやってきた。
学校に入る以上は、加賀さんも私も制服に着替えて教官室へ入る。

(今日の常任教官が体調不良で休みだから、急ぎの仕事を変わって欲しい、って)
(室長から頼まれたら、いくら加賀さんでも断れないよね)

サトコ
「えーと‥送られてくる資料を確認して、室長に送信するんでしたっけ」

加賀
ああ

簡単な仕事ではあるけど、きっと機密事項で他の人には頼めないのだろう。
だから室長もわざわざ、加賀さんに連絡してきたのかもしれない。

(ついてきたのはいいけど、何もすることないな‥)
(でも、ここでこうしてるのももったいないし)

<選択してください>

A: 手伝うことないですか

サトコ
「何か、手伝うことないですか?」

加賀
ねぇ

サトコ
「一蹴‥」

加賀
テメェには、あとで仕事が待ってる

(仕事‥?なんのことだろ?)

B: マッサージします

サトコ
「加賀さん、オフが返上になって疲れてますよね?マッサージしますよ」

加賀
いらねぇ

サトコ
「でも、せっかくの休みだったのに‥」

加賀
あとで、別の方法で疲れを取る

(別の方法‥?お風呂とかかな‥?)

C: 応援を呼びましょうか

サトコ
「あ!応援を呼んで、早く終わらせるようにしましょうか」

加賀
応援?

サトコ
「はい。石神教官とか、東雲教官とか」

加賀
‥堂々と他の男の名前を出すとは、偉くなったもんだな

(他の男!?教官の名前すら呼んじゃダメなの‥!?)

結局、送られてきた書類に目を通すと加賀さんはさっさとそれを室長へと送った。
それで仕事は終わりで、なんとなく拍子抜けしてしまう。

サトコ
「私、何の役にも立てなくてすみません‥」

加賀
テメェが今日の仕事の役に立つなんざ思ってねぇ

サトコ
「ハイ‥」

加賀
仕事以外に、他に出来ることがあんだろうが

問い返す間もなく、加賀さんが顎に手を添える。
上を向かされて、鋭い視線に射抜かれた。

サトコ
「出来ることって、まさか‥」

加賀
さっきの続きに決まってんだろ

(やっぱり‥!でも続きって)

サトコ
「こ、ここで‥ですか‥?」

その言葉に、キスで返事を返される。
さっきよりも性急さは消えていたけど、何度も貪るように口づけられて気持ちが追いつかない。

(ここ、教官室‥!)
(いくら他の教官たちがいないからって、いつ誰が入ってくるか)

加賀
集中しろ

ドアの外が気になる私に気付いたのか、加賀さんが耳元で低く囁いた。
その手を腰に添えて、わざと自分の身体と密着させる。

サトコ
「っ‥‥だって‥」

加賀
他の奴らも、今日は休みだ
無断で入ってくる奴なんざ、いねぇ

いつも肌をまさぐる大きな手が、私の制服のボタンを外す。
恥ずかしくて押さえようとすると手首を掴まれて、そうさせてもらえない。

サトコ
「ま、待ってください‥」

加賀
聞こえねぇな

シャツを腰まで下ろすと、加賀さんが口の端を持ち上げながら肩にキスをする。

サトコ
「あの、続きならせめて他の場所でっ‥」

加賀
それまで待てるか

さっき途中で邪魔されたせいか、加賀さんの瞳にはまだ熱が残っている気がする。
肌を噛むような肩へのキスに、思わずのけぞって加賀さんにしがみついた。

加賀
珍しく積極的だな

サトコ
「ち、ちが‥」

この状況を愉しむかのように、加賀さんの手が太ももの内側をなぞる。
首筋、鎖骨、胸元へと唇が下りてきて、その指が私を酔わせる‥

(ダメ‥わかってるのに、抗えない)
(加賀さんにこんなふうに触られたら、もう‥)

嬌声がこぼれそうになるのを、必死に堪える。
でもその態度が加賀さんに火をつけたのか、さらに奥を求められた。

サトコ
「っ‥‥ーーーー!」
「か、がさっ‥」

揺さぶられて涙があふれたとき、
再び加賀さんの携帯が鳴った。
でも、さっきのように『電話ですよ』なんて知らせる余裕はない。

(声がっ‥堪えられな‥っ)

涙を浮かべて、必死に首を振る。
私の身体に熱を移しながら、加賀さんは手を伸ばしてデスクの上の携帯を取った。

(えっ‥)

加賀さんの行動を認識する余裕すらない。
その間に、加賀さんは通話ボタンを押した。

加賀
加賀です

サトコ
「!?」

加賀
ああ‥難波さん。お疲れ様です

(しっ、室長!?)
(いや、っていうかその前に‥何でこの状況で電話に出るの‥!?)

室長と電話している間にも、加賀さんの動きは止まらない。
わざと私に電話越しの声が聞こえるように、耳元に携帯を近づけた。

難波
いやー、休みの日に悪かったな
ファイル、無事に届いたからその連絡だ

加賀
そうですか

難波
今日は土曜でたまたまみんな休みだし、どうしようかと思ってたんだよ

(加賀さん‥!わかりました、もうわかりましたから)
(とりあえずいったん、ブレイクダウンで‥)

加賀
他に必要なファイルはないですか
‥ええ。そうですか

いつもの声音で話す加賀さんは、電話しながら平然と私を攻め立てる。

サトコ
「っ‥‥!っ‥‥!」

加賀
わかりました。ああ、そういえばこの間の報告書ですが

(電話、切って‥!)

必死に懇願したけど、加賀さんはそのつもりはないらしい。
波のように押し寄せる快感に甘い声がこぼれそうになり、咄嗟に手で口を押える。

加賀
‥‥‥

でもそれをみた加賀さんは意地悪に笑い、空いている方の手で私の手首をつかんだ。

サトコ
「---!」

首を振っても、加賀さんは口の端を持ち上げるばかりでやめてくれない。

(なんで、こんな意地悪っ‥)
(もし、室長に気付かれたら‥!)

加賀
ああ、大丈夫です
そうですね。今後の捜査で必要になりますから

サトコ
「っ‥‥ぁっ」

電話の合間に、加賀さんが私の肌に舌を這わせた。
指が敏感なところをなぞって、私を喘がせようとする。

(き、鬼畜‥!ドS!)
(なんでこんなに、愉しそうなの‥!?)

サトコ
「んっ‥や、ぁ‥」

堪えても堪えても与えられる快感に、ついに声がこぼれる。
それを聞いた加賀さんは気を良くしたように、攻め立てる手を止めた。

加賀
ずいぶんと堪えたな

サトコ
「‥え?」

その言葉は、どうやら電話の向こうの室長ではなく、私に向けられた言葉らしい。
ぼんやりしながら加賀さんを見ると、携帯を耳にあてられた。

(な、なんで‥!?この状況で、室長と話すなんて)

電話から逃げようとした時、向こうの音が聞こえて来た。
そう‥声ではなく、音が。

サトコ
「‥切れてる!?」

加賀
クズが。この程度も見抜けねぇとはな
だからテメェは、落ちこぼれだって言ってんだ

<選択してください>

A: そんな余裕なかった

サトコ
「そんな余裕なんてなかったですよ‥!」

加賀
ずいぶんとよさそうだったしな

サトコ
「よさそっ‥!?」
「そ、それは、加賀さんが‥!」

加賀
室長に聞かれてるかもしれねぇと思って、興奮したか

(そういうことじゃないのに‥!)

B: いつから切れてたの?

サトコ
「い、いつから切れてたんですか‥!?」

加賀
さあな

サトコ
「大事なことですよ‥!」

(声がこぼれた時、もう切れてた‥?それとも、まだつながってた!?)

C: 鬼ですか?

サトコ
「鬼ですか‥!?それとも悪魔ですか!?」

加賀
両方かもな
おかげで、いいもん見せてもらった

(いいものって、私が我慢してるところ!?)

サトコ
「本当につながってると思って、必死だったのに‥!」

加賀
他の男に、テメェの声を聞かせるわけねぇだろ

サトコ
「‥え?」

(それって、他の男には “聞かせたくない” ってこと‥?)

いつも私を辱める加賀さんの独占欲を垣間見た気がして、思わず頬が緩む。

加賀
マヌケな面してんじゃねぇ
‥ずいぶん余裕あるみてぇだな

ゾクリとする笑みを浮かべて、加賀さんがゆっくりと手を伸ばす。
すでも壁際に追い詰められているので、もう逃げ場がない。

加賀
次にかかってきても、もう出ねぇ

サトコ
「し、仕事の電話だったら‥?」

加賀
休みの日にここまで来たんだ。もう充分だろ
俺が出なきゃ、他の奴に連絡が行く

乱れたままのシャツを着ている私の腕をつかみ、加賀さんが自分の方へと引き寄せた。

加賀
これでもう、邪魔は入らねぇ
存分に聞かせてもらおうじゃねぇか

サトコ
「それって‥」

艶の乗った声でささやかれて、再び加賀さんの唇と指が奥を攻め立てる‥

サトコ
「こ、今度室長に会ったら、どんな顔すれば‥」

加賀
どこまで聞こえてましたかって、聞きゃいいじゃねぇか

サトコ
「そんなことできません‥!」

加賀
‥俺といるときに、他の男のことなんざ考えんじゃねぇ
躾のし直しだな

サトコ
「ぁ、あっ‥」

自分の声が、驚くほど甘いことに気付く。
さっきまで激しく攻められていた身体はすぐに反応を始めて、とろけてしまう。

加賀
いい声だ

サトコ
「んっ‥ん、っ‥!」

加賀
我慢すんなって言ってんだろ

肩に顔を埋めて必死に堪える私の顔を上げさせて、加賀さんが至近距離で見つめてくる。
すべてをさらけ出させようとする視線に射抜かれて、逃げることができない‥

(こんなひどい教官も、恋人も、どこを探してもいない‥)
(なのに、怒るどころか‥どんどん好きになっていく)

限界まで声を我慢する私に、加賀さんが不服そうに眉をひそめた。
熱が残る肌を執拗にもてあそばれ、制服が乱れていく。

サトコ
「んっ‥ぁ、あっ」

加賀
できるじゃねぇか
今は、我慢する時間じゃねぇ
‥‥俺に聞かせる時間だ

サトコ
「加賀、さっ‥」

快感の涙と一緒に、甘えるような声が教官室を満たす。
何度かお預けを食ったせいか、加賀さんは飽きることなく、私の熱を貪った。

to  be  continued

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