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東雲 ヒミツの恋敵編 4話



サトコ
「はぁ···はぁ···」

(なんで、こんな···)
(張り込み中に万引き犯を追いかけるとか···)

それでも、先を行く犯人と宮山くんの距離は着実に縮まってきている。
やがて、万引き犯が足をもつれさせたところで宮山くんが飛びかかった。

【住宅街】

万引き犯
「てめ···」
「退け!ふざけんな!」

宮山
「だったら、なぜ逃げた?」

万引き犯
「うるせぇ!」

暴れる万引き犯を、宮山くんは体重をかけて押さえこむ。

宮山
「先輩、連絡!」

そのとき、スマホがブルルと震えた。
ディスプレイに表示されているのは教官の名前だ。

サトコ
「はい···」

東雲
裏門周辺で爆発物らしきものが見つかった
刑事部に先越されると面倒だから、今すぐ現場に向かって

サトコ
「!」

東雲
処理班にはこっちから連絡する
兵吾さんもそっちに向かったから、ついたら指示を仰いで···

(ま、待って···)

サトコ
「すみません、教官!」
「私たち、今、裏門付近にいないんです!」

東雲
は?

サトコ
「その···万引き犯を追いかけて···」



【教官室】

石神
···つまりこういうことだな
張り込み中に、お前と宮山は万引き現場を目撃した
そこで万引き犯を捕まえようと、持ち場を離れて追いかけた

サトコ
「···はい」

石神
その結果、どうなった?

サトコ
「刑事部に先を越されて、いくつかの情報を入手しそびれました」

もちろん、刑事部の人たちに私たちも調べさせてもらえるようにお願いはした。
けれども、いろいろな理由を並べられて相手にしてもらえなかった。

(あの後、加賀教官が来てくれなかったら、どうなっていたか···)

サトコ
「本当に···」
「このたびは本当に申し訳ありませんでした!」

情けなくて申し訳なくて、私は深々を頭を下げる。
けれども、隣にいる宮山くんは、ぴくりとも動かない。

加賀
···おい、そこのクズ
なぜ頭を下げねぇ

宮山
「納得がいかないからです」

加賀
···納得だと?」

宮山
「僕は、間違ったことはしていません」
「『爆発物設置』も『万引き』も同じ犯罪です」

加賀
······

宮山
「今回の犯罪は、僕の目の前で行われました」
「それを追いかけるのは警察官として当然のことでしょう」

石神
······

宮山
「犯罪にランクなんてない、罪は罪です!」
「それを見逃すなんて、警察官としては絶対···」

???
「どうもー!」

いきなり響いた陽気な声が、宮山くんの言葉を遮った。

黒澤
やあやあ、お待たせいたしました!
何年経っても公安期待の新人☆アナタの黒澤···

石神
用件を言え、黒澤

黒澤
ちょ···ひどいですよ。せめて名前くらい最後まで···

石神
黒澤、用件を

黒澤
···もう、せっかちですね
では、ええと···
例の爆発物の捜査資料ですけどね
足りなかった分、すべて入手できました

(えっ···)

石神
入手元は?

黒澤
もちろん刑事部です
実は、刑事部に先日オレが主催した合コンでめでたくお付き合いが始まった方がいまして···
そのお礼にってことで横流ししてもらっちゃいました
なのでサトコさん、宮山くん、これで問題ナシですよ

(黒澤さん···)

サトコ
「すみません、ありがとうございました!」

黒澤
いえいえ、お礼なんて
それよりサトコさん、今度ぜひ一緒に合コンの主催を···」

石神
調子に乗るな、黒澤

ゴツッ!

黒澤
痛っ···
ひどいですよ~、石神さん。オレ頑張ったのに···

けれども、抗議する黒澤さんを無視して、石神教官は私たちの前に立った。

石神
今回の件、明日までに報告書及び始末書を提出するように

サトコ
「わかりました」

宮山
「···わかりました」

石神
それから氷川
お前は、この1年間で何を学んだ?
東雲の補佐官として、あいつから何を教わってきた?

サトコ
「それは···」

学んだことならたくさんある。
公安刑事になるための基礎・知識・技術···

(そして何より「心構え」を教わった···)

だから私は、ここにいる。
刑事部の刑事ではなく、公安刑事を目指しているのだ。

(そうだ、だからこそ···)
(今、私がやらなければいけないのは···)

【廊下】

失礼しました、と挨拶して私たちは教官室を出た。

宮山
「じゃあ、俺はこれで···」

サトコ
「待って」
「話があるからついてきて」

宮山
「俺はべつに話なんて···」

サトコ
「いいから」
「とにかくついてきて」

宮山
「······」



【裏庭】

宮山
「···なんですか、話って」
「説教なら聞きたくないんですけど」

サトコ
「わざわざそんなふうに言うってことは···」
「お説教される覚えがあるってことだよね」

宮山
「······」

サトコ
「今回の件、悪いのは私たちだよ」
「上からの指示を守らなかった。勝手に持ち場を離れた」

宮山
「それは仕方ないでしょう!」
「目の前で犯罪が起きたんです!」

サトコ
「そうだね。でも···」
「私たちが目指しているのは『公安刑事』だよ」

宮山
「······」

サトコ
「確かに万引きだって犯罪だよ」
「本当は見逃しちゃいけないと思う」
「でも、公安の任務と目の前の犯罪···」
「どちらかを選ばなければいけないとき、私は公安の任務を選ぶよ」
「だって、私は公安部の刑事になりたいから」

強い意志を込めて、宮山くんを真っ直ぐ見据える。
けれども、彼の目に浮かんだのは、明らかな苛立ちだ。

宮山
「そんなの詭弁です」
「俺は、警察官として目の前の犯罪は見逃せない」

サトコ
「そっか、だったら···」
「刑事部に行けばいいよ」

宮山
「!」

サトコ
「刑事部の刑事になって、犯罪と戦って···」
「みんなのヒーローになればいい」

宮山
「···っ」

サトコ
「刑事部なら、今回のことで怒られたりしない」
「それに被害者にだって感謝されて、それで···」

宮山
「もういい!よく分かった!」
「やっぱり、アンタとは分かり合えない」

サトコ
「······」

宮山
「話は終わりですか?」
「だったら失礼します」

遠ざかる足音を、私はただ背中で聞いていた。

(分かるよ···宮山くんの気持ち···)
(私だって、目の前の犯罪を見逃したくはないよ)

けれど、必ずしも両方は選べない。

(宮山くんのこと、ちょっとだけ教官と似てるって思ってた···)
(でも違う···本当は「私」と似てるんだ)
(去年の、入校したばかりの頃の私に···)

東雲
なに失敗してんの

サトコ
「!」

東雲
しかも、なにパクってんの
オレが言ったこと

驚いて振り返ると、教官が腕組みをして立っていた。

サトコ
「···もしかして聞いていましたか?」

東雲
途中からね
ほんと、ダサ···
説得ひとつできないとか

<選択してください>

A: すみません

サトコ
「すみません、自分でもそう思います」
「指導係のはずなのに、大事なことを伝えられていなくて···」
「全然受け入れてもらえなくて···」

東雲
ほんとにね
そもそも相手にされてないもんね、キミ

サトコ
「···っ」

B: ダサくないです

サトコ
「ダサくないです!」
「そりゃあ、教官の言葉、ちょっとパクりましたけど!」
「しかもパクった上に滑りましたけど!」
「でも、これは精一杯やった結果であって···」

東雲
新人までだよね
そういう言い訳が許されるの

(く···っ)

C: 教官はできるの?

サトコ
「じゃあ、教官は説得できるんですか」

東雲
さあね。どうだろう
べつに説得だけが答えじゃないし

サトコ
「え···」

東雲
他にもあるじゃん
例えば『見張る』とか

サトコ
「!」

東雲
そのほうがお互いのためかもしれないしね

(そんな···)

東雲
で、どうするの。宮山のこと
刑事部への推薦状でも取りつける?

サトコ
「それは···」

さっきの、宮山くんの発言を思い出す。
彼は、公安部のやり方は「納得できない」と言った。

(でも···)

サトコ
「もう少し待ってもらえませんか」

東雲
···なんで?

サトコ
「時間がかかるんです」
「公安の仕事を、理解して納得するのって」

東雲
······

サトコ
「私は、すぐには無理でした」
「これでいいのかっていろいろ迷って···」
「本当に心が決まったのは、ジルマの事件が終わってからです」

東雲
······

サトコ
「だから、もう少し時間をもらえませんか?」
「そうすれば宮山くんの心も決まると思うんです」

東雲
···それがキミの答え?

サトコ
「はい」

東雲
分かった

教官は頷くと、ひとりだけ先に歩き出す。
その背中について行くように、私も少し距離を置いて歩き出した。

(宮山くん、今なにを考えているんだろう)
(私が言いたかったこと、ちゃんと伝わったかな)
(ほんの少しだけでも伝わってるといいな)

東雲
······

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【教場】

翌日。

鳴子
「おっはよー」
「って、どうしたの、その顔。むくみすぎじゃない?」

サトコ
「うん、まぁ···ちょっと寝不足で···」

鳴子
「なによ、始末書のせい?」

サトコ
「えっ?」

鳴子
「聞いたよ。昨日、石神教官と加賀教官に怒られたんだって?」
「任務中に宮山くんが暴走したせいで」

サトコ
「暴走っていうか···」
「そのへんは、まぁ、いろいろあって···」

???
「おはようございます。氷川先輩」

(ん?誰···)
(えっ、宮山くん!?)

宮山
「昨日仰っていた後藤教官おすすめの本、貸して頂けませんか?」

サトコ
「え、ああ···うん···」
「ええと、これだよね?」

宮山
「そうです。ありがとうございます」
「それと僕の予定ですが、今日の16時以降なら空いています」

サトコ
「??」

宮山
「勉強。一緒にするって約束でしたよね」

(ええっ!?)

鳴子
「へぇ、なんの勉強?」

宮山
「爆発物処理についてです」

鳴子
「えっ、そんなの勉強しているの?講義ではまだまだ先だよね?」

宮山
「ええ、ですが···」
「興味のあることは前もって勉強することにしているんです」
「氷川先輩、16時で構いませんか?」

サトコ
「う、うん···」

宮山
「では資料室でお待ちしています」

(なに、今の···)
(別人?もしかして双子の弟?)

呆気にとられている私の隣で、鳴子が感心したように何度も頷いている。

鳴子
「えらいえらい!宮山くんは訓練生の塊だねぇ」
「彼、本当に任務中に暴走したの?」

サトコ
「う、うん···まぁ···」

鳴子
「へぇ、なんだか意外」
「とてもそんなふうには見えないんだけど」

(それを言うなら、私だって···)
(昨日の彼と同一人物に思えないんですけど···!)

【資料室】

その日の放課後。
私は、恐る恐る資料室へとやってきた。

ガチャッ

(宮山くんは···)
(あ···本当に来てる···)

サトコ
「あの···お疲れさま···」

宮山
「お疲れさまです。先にテキストを進めていますんで」

サトコ
「そ、そっか···」

テキストと本を広げつつ、ちらりと目の前の人物を見る。

(なんか···冗談じゃないっぽいよね)
(でも、どうしていきなり?)
(昨日は、私とは「分かり合えない」って怒ってたのに···)

宮山
「···気持ち悪い」

サトコ
「えっ?」

宮山
「さっきからチラチラ見過ぎ」
「やる気ないの?」

サトコ
「ご、ごめん···!」

(でも、謎すぎるっていうか、意味不明すぎるっていうか···)

そんな思いが、あからさまに顔に出ていたのだろう。
宮山くんは手を止めると、不愉快そうに私を睨んだ。

宮山
「いちおう断っておくけど···」
「アンタに言われたこと、納得したわけじゃない」

サトコ
「······」

宮山
「けど、勉強くらいは一緒にしてもいいと思ってる」
「アンタ、この間の爆発物関連のテスト、追試を受けるみたいだし」

サトコ
「えっ、なんで知ってるの?」

宮山
「べつに。その程度のことなら少し調べれば分かります」
「ていうか、追試は必ずクリアしてください」
「俺の指導係が赤点取ってるなんて、ハッキリ言って恥ずかしいです」

サトコ
「うっ、ごめ···」

(ん?「俺の指導係」?)

宮山
「···なんですか?不思議そうな顔して」

サトコ
「う、ううん、なんでもない!」

(今の、深い意味はなかったのかな)
(でも、もし少しでも認めてもらえたんだとしたら···)
(なんだかちょっぴり嬉しいな)

それ以来、放課後の2時間は宮山くんと勉強するようになった。

サトコ
「ねぇ、爆発物ってさ」
「基本は液体窒素とかで冷却して爆発処理するんだよね」

宮山
「そうです。そのほうが楽で安全ですから」
「爆発物の配線に手を付けるのは最終手段です」

サトコ
「そうだよね」
「難しいもんね、配線をいじるのって」

宮山
「まぁ、俺にとってはそうでもないんですけどね」

サトコ
「···ずいぶんな自信だね」

宮山
「当然です。先輩の100倍は勉強していますから」

サトコ
「···っ」
「そこはせめて10倍にしようよ」
「私だって勉強してるんだから」

宮山
「ハイハイ」

以前と比べると、宮山くんとはだいぶ話ができるようになった。
とはいえ、勉強以外の話題は全くと言っていいほどない。

(この間、私が言ったこと···ちゃんと考えてくれているかな)
(公安の任務のこと、少しは考えてくれていたらいいけど···)

ブルル、とスマホが震えた。
「あっ」と声を上げた私を見て、宮山くんは軽く顎を上げた。

宮山
「東雲教官からですか」

サトコ
「!」

宮山
「先輩ってほんとすぐに顔に出ますよね」

(くっ···)
(次から気を付けないと)

気恥ずかしさを隠すように、私は宮山くんに背中を向けた。

サトコ
「お疲れさまです」

東雲
お疲れ。今どこ?

サトコ
「資料室で勉強中ですけど···」

東雲
5分で来て
任務の話があるから

サトコ
「!」
「分かりました。今すぐ行きます」

通話を切るなり、私は広げていたテキストをすべて閉じた。

サトコ
「ごめん、今日はここまでね」

宮山
「呼び出しですか?」

サトコ
「うん、5分で来いだって」
「それじゃ、お疲れさま」

宮山
「···お疲れさまです」

(どんな任務だろ。教官が携わっている案件のサポートとか?)
(だとしたら、久しぶりに教官の力になれるのかな)


【個別教官室】

サトコ
「失礼します」

東雲
ああ、お疲れ···
宮山は?

サトコ
「えっ?」

東雲
宮山にも来てほしかったんだけど···

サトコ
「あ、ええと···まだ資料室にいると思いますけど···」
「今すぐ呼んできます!」

東雲
ああ、いいよ
ある意味、都合がいいし

教官はソファに座ると、手にしていたタブレットを私の前に置いた。

(ええと、これは···)

サトコ
「『祝賀会のお知らせ』···」
「えっ、習志野学の?」

教官の話によると、最近彼は科学分野で権威ある賞を受賞したらしい。

東雲
そこで祝賀会が行われるんだけど···
キミと宮山に、その祝賀会に潜入して欲しいってわけ

サトコ
「目的は···」

東雲
1・習志野学に近付いて研究所に招いてもらう算段をつける
2・習志野の周辺に不審な人物がいないか確かめる

サトコ
「···不審な人物?」

東雲
先日の講演会のこと、覚えてる?
キミの隣にいた、外国語でメモを取ってるって言ってた人物のこと···

サトコ
「あ、はい···あの人が何か?」

東雲
彼が外国人とは限らない
彼が書いていたのは、とある日本の思想集団が使っている特殊文字だ
その組織のことは、ここ最近うちでもマークしている

教官が画面をタップすると、思想集団の詳細が出てきた。

(なにこの組織名···長っ)

そのせいか、名前のあとに「通称・ありのまま団」と書いてある。

東雲
この組織の特徴は、高レベルな医療や科学を全否定しているところ
よって、そうした研究をしている組織や人物に危害を加えようとする

サトコ
「じゃあ、あの『研究を中止しろ』って脅迫状も···」

東雲
この『ありのまま団』の連中の可能性があるってこと

(そっか···)
(それでこの間、公安部も捜査に出向いたんだ···)

東雲
今回、潜入するのキミたちしかいない
日時と場所はこれ。宮山にはキミから伝えて

サトコ
「分かりました」
「あ···」

(祝賀会、今度の日曜日なんだ···)

今週の土曜日は既に用事が入っている。
その上、日曜日も潰れるとなると···

(今週末は、教官と全然会えないんだ···)

東雲
···なに、その顔

サトコ
「あ、その···」

<選択してください>

A: 任務を頑張ろうと思って

サトコ
「任務、頑張ろうと思って」

東雲
そうだね、ぜひそうしてよ
もうこりごりだから。兵吾さんに怒られるの

サトコ
「うっ、すみません」

(そうだ、私が失敗したら教官にも迷惑がかかるんだ)
(だったら尚更頑張らないと···)

B: 任務を誰かに代わって欲しくて

サトコ
「この任務、誰か代わってくれないかなぁ···なんて」

東雲
···なに
やる気がないってこと?

サトコ
「い、いえ、そんなことは···」
「あります!やる気は十分ありますんで!」

東雲
···そう。だったらいいけど

C: 教官が可哀想で···

サトコ
「なんだか教官が可哀想で···」
「今週末は私と過ごせないなんて···」

東雲
···は?

サトコ
「寂しいですよね、辛いですよね」
「凄くよく分かります、その気持ち!」
「でも、会えない時間こそが、2人の愛を育て···」
「いひゃっ」

(な、なんで頬をつねられて···)

東雲
一緒にするな。この恋愛脳

サトコ
「いひゃっ、いひゃひゃっ···」
「冗談れふ···冗談れふ、きょうひゃん···っ」

何度も訴えたところで、ようやく手を離してもらえた。

(はぁぁ···ほんと痛かった···)
(教官ってば容赦なさすぎ···)

東雲
ああ、それと···
日曜は一日中家にいる予定だから

サトコ
「あ、はい」

(じゃあ、何かあったら家に連絡すればいいのかな)
(ん?でも教官の連絡先、携帯しか知らないけど···)

東雲
···聞こえた?今の

サトコ
「え?」

東雲
日曜日
一日中家にいるつもりなんだけど

サトコ
「あ、はい。聞こえてます」
「それが何か···」

東雲
ブラックタイガー
食べたいんだけど。久しぶりに

サトコ
「はぁ、そうですか···ブラックタイガー···」
「!!」

(そ、それって、もしかして···)

サトコ
「お誘いですか?お誘いですよね」

東雲
べつに···

サトコ
「分かりました!」
「日曜日の夜、任務が終わり次第、教官の家におじゃまします!」
「そして、今度こそ美味しいエビフライを作ってみせます!」

東雲
···どうだか

教官は信じていないみたいだけど、そんなことは気にしない。

(ああ、なんか元気が出てきた!)
(潜入捜査もエビフライも頑張らなくちゃ!)

to be continued



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