山本コースケ
「第172回津軽会始めまーす」
阿佐ヶ谷タクヤ
「数、飛んでね?」
津軽
「てか、誰も真面目に数えてないでしょ」
佐内ミカド
「今日はノアちゃんいないのかー」
高野マツオ
「たまには小ナシの呑み会もいいじゃないの」
「オトナの話もできるしね~」
津軽
「セクハラやめろよ、マジで」
高野マツオ
「セクハラするの高臣くんでしょ~」
「この間のお腹モミモミ事件から立ち直るの時間かかったんだからねっ」
津軽
「はいはい。ていうか、今日は何の集まり?」
佐内ミカド
「そりゃ、高臣がウサちゃんからの誕プレをどうしたのかって話だろ」
津軽
「···朝っぱらから電話してくんなよな」
(結局、あれは何だったんだよ)
(ウサが俺の横で寝てるとか、ウサ渾身の誕プレとか)
阿佐ヶ谷タクヤ
「結局、ウサから貰った誕プレって何だったんだよ」
津軽
「何でもいいだろ」
佐内ミカド
「高臣よ。初体験っていうのは、悲惨で当たり前なんだから落ち込むな」
津軽
「なに勘違いしてんのか知らないけど」
「俺とウサは、そういうんじゃないから。悲惨でもないし」
「お前たちの勝手な妄想で穢すのやめてくんない?」
高野マツオ
「またまた~。僕の誕プレ見てないとは言わせないよ?」
「楽しんだでしょ?ウサちゃんとセクシー女優のコラ···今回は本番つ···」
津軽
「マツオ~、俺がお嫁ちゃんから聞いた話、暴露しちゃっていいのかなー?」
「VTuberのリンちゃんコスで踊っーー」
高野マツオ
「きゃああっ!トップ!トップシークレット!!」
山本コースケ
「ま、その様子だとウサちゃんとはうまくいってるみたいだね」
佐内ミカド
「チッ」
津軽
「はい、そこ、舌打ちしない」
「まあ、それなりに、ちゃんとやってるよ」
阿佐ヶ谷タクヤ
「ちゃんとって···高臣が···か?」
津軽
「は?一番経験あんの俺でしょ」
佐内ミカド
「まともに付き合ったことはねーけどな」
津軽
「なに言ってんのよ。ちゃんとお付き合いしてきたでしょ」
阿佐ヶ谷タクヤ
「あれが高臣の “ ちゃんと ” なら、ウサやばいんじゃねーの?」
山本コースケ
「や、ウサちゃんは大丈夫じゃない?」
レモンサワーを飲みながらコースケが薄く笑った。
津軽
「······」
こいつがこういう顔してる時は、何かある。
(コースケは『あなしね』でウサと盛り上がってたよな)
(何か···俺に隠れて連絡とってんのか!?)
津軽
「コースケ、あとでちょっとツラ貸せ?」
山本コースケ
「笑顔で物騒なこと言わないでくれる?」
佐内ミカド
「お、これはもしや、ウサちゃんを巡る恋の戦いが勃発か?」
「俺も入れろ!」
津軽・山本
「ミカドはお呼びじゃない」
佐内ミカド
「ぐっ···両方から肘鉄すんな···」
(コースケ···俺の女とってったこともあるしな)
(油断できねぇな···)
これからは津軽会の頻度を上げて、様子を見る必要がありそうだ。
Happy End