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C:加賀教官



石神教官による夜間訓練をすることが決まり、加賀教官の元へ駆け寄った。

サトコ
「加賀教官も夜間訓練に参加しますよね?」

加賀
俺が参加するわけねぇだろ

サトコ
「で、でも‥」

石神
加賀、教官も全員参加だ

加賀
出ねぇって言ってんだろ。何度も言わせんじゃねぇ

黒澤
え~!
俺も強制参加するんですから、加賀さんも出ましょうよ!

加賀
なんでお前に合わせなきゃならねぇ
そもそも、俺はお前らと違って忙しい

颯馬
加賀さん、急ぎの案件は抱えてませんよね?
たまにはいいんじゃないですか?生徒たちに付き合うのも

(颯馬教官、なんとなく棘があるような‥)


まぁ、どっちでもいいんじゃないですか?兵吾さん、言って聞くようなタイプじゃないですし

黒澤
歩さん、またそんなこと言って!
俺は加賀さんと一緒に訓練したいんです!

(黒澤さん、もしかして強制参加の腹いせかな‥)

黒澤さんのテンションの高さに、思わず邪推してしまう。

黒澤
サトコさんも後藤さんも、加賀さんと一緒に訓練したいですよね?

後藤
そこで俺に話を振るな

サトコ
「わ、私はあの‥」

黒澤
ほらほら、サトコさんも一緒に訓練したいって言ってますよ!
それに、もし一緒に訓練してくれるなら、某有名店の大福を1ケースプレゼントしちゃいます!

加賀
‥‥‥

黒澤
あ、反応した

加賀
クズが。さっきからうるせぇんだよ

黒澤
あいたっ!

加賀教官に叩かれた黒澤さんは、ひどい!と涙目で頭を押さえている。

加賀
とにかく、俺は出ねぇ

サトコ
「あ、加賀教官、待ってください!」

食堂を後にする加賀教官の後を追った。



【廊下】

教官は足早に廊下を歩く。
私は足を速め、教官の隣に並んだ。

加賀
お前も夜間訓練の方を選んでたな

サトコ
「はい。少しでも訓練をして、力をつけたいんです」

加賀
本当、反吐が出るほどクソ真面目だな

サトコ
「教官‥もしかして、始めから訓練に参加する気なかったんですか?」

加賀
当たり前だ。俺にはやることが山ほどあんだよ
俺はこれから捜査に出る。お前はしっかりやれよ

サトコ
「っ‥」

加賀教官は私の首元に唇を寄せ、リップ音を鳴らしてキスをした。

(い、いきなり何!?)

サトコ
「きょ、教官!誰かに見られてたらどうするんですか!」

加賀
そこまで迂闊じゃねぇ
ああ‥見られてた方が興奮するんだったか

サトコ
「そんな訳ないじゃないですか!」

加賀
どうだかな。口ではそう言ってるが、体はそうは思ってないみたいだがな

サトコ
「っ‥」

その鋭い目に魅了されてしまう。
教官は私の腕を引き、近くの教場のドアを開けた。

【教場】

加賀教官に連れ込まれた教場は薄暗く、誰もいないようだった。
ドアを背に、教官に迫られる。

サトコ
「あ、あの、教官‥」

加賀
ここなら外の声も聞こえる‥ってことは、ここの声も外に聞こえるってことだ

教官はいじわるな笑みを浮かべながら、ゆっくりと顔を近づけてくる。

加賀
ここならお前のお望み通り、楽しめるだろ?

サトコ
「べ、別に私は‥んっ‥」

加賀
俺を訓練に出したいんなら、お前がやる気出させてみろよ

そう言って、教官の熱い唇が私の唇を覆う。
抵抗しようとするも、教官の力の前では無意味だった。

サトコ
「っ‥」

息もできないほどの熱いキスに、思考力がどんどん奪われていく。

(ダメだ‥抵抗できない‥)

逆らえずに為されるままでいると、廊下から足音が聞こえてきた。

(!?)

サトコ
「か、加賀教官‥人が‥」

私の言葉に少しだけ唇を離す。
ほっとしたのもつかの間、グッと腰に腕を回して引き寄せられた。

サトコ
「あ‥」

加賀
バレねぇだろ
お前がよほどの声を出さない限り、な

サトコ
「んんっ‥」

もう一度私の唇にキスをしながら、今度は身体に手を這わせてくる。
そのまま手が私の胸元に行き、シャツのボタンを外していく。

同期A
「はぁ‥これから、また訓練なんて‥」

同期B
「これが、明日まで‥」

(っ、近くを人が通ってる‥声を出したら気づかれる‥)

サトコ

「っ‥」

いつの間にか肌蹴させられたシャツから教官の手が入り込む。
直接肌に触れられ、思わず声が出そうになる。
私は声を漏らさないようにと、必死で耐えた。

(で、でも、もう‥)

加賀
頑張るじゃねぇか

いつもの、私が何も言えなくなる目で見つめられる。
教官の手がさらに奥に伸びた、その時‥

加賀
チッ、こんな時に‥

教官はバイブで着信を告げる携帯を取り出し、舌打ちをした。

サトコ
「‥‥‥」

加賀
残念だったな

サトコ
「残念じゃないです、私は‥んっ」

加賀
物欲しそうな顔してよく言う

先程とは違い軽いキスを唇に落とすと、教官は教場のドアを開ける。

加賀

訓練、せいぜい頑張るんだな

そして私を残し、加賀教官は教場を後にした。
誰もいなくなった教場で、私はずるずるとその場に座り込む。

サトコ
「はぁ‥」

(びっくりした‥まさか、こんなところでされるなんて‥)
(うぅ‥心臓がまだドキドキしてる‥)

胸に手を当て、大きく息をつく。

(教官は捜査に出るって言ってたけど、一晩中かかるのかな?)
(訓練を一緒に参加できないって思うと少しさみしい‥ような)
(あんなことされたのに寂しいって思うなんて、少し悔しいけど)

サトコ
「‥って、早く準備して訓練場に移動しないと!」

【グラウンド】

加賀教官と別れてから、数時間後。

石神
訓練はまだ続くぞ。しっかり立て

同期A
「そ、そう言われましても‥」

同期B
「も、もう無理です‥」

昼間の訓練に引き続き、夜間訓練も過酷なものだった。


みんな、もう限界?

サトコ
「す、すみません‥」

颯馬
少し休憩を入れた方がいいですね

黒澤
はいは~い!休憩を入れるの賛成です!

後藤
黒澤はまだ余裕があるようだな

黒澤
そんなことありませんよ!
俺ももう疲れ切ってしまって‥はぁ、はぁ‥
クッ、強くなりてぇ‥

後藤
ウソだろ

黒澤
ヒドイ!俺は本当に心身ともに疲れ果てているのに!

(昼間の訓練の時も思ったけど、教官たちすごい‥)
(同じ訓練をしているはずなのに、なんであんなに平気なんだろう)

鳴子
「サトコは平気?」

サトコ
「うん。‥と言っても、身体はかなりキツイけどね」

千葉
「俺もすごいキツイ。けど、まだあるんだよな‥」

石神
次は校舎内で訓練をする。各自、速やかに移動するように

ぐったりしている私たちに追い打ちをかけるように石神教官が言う。

鳴子
「訓練は大変だけど、教官たちと一緒に夜を過ごしていると思えば‥!」

サトコ
「ふふ、さすが鳴子」

千葉
「ほんと、佐々木らしいよ」

やる気を取り戻した鳴子に笑いつつ、私たちは校舎へ移動した。

【廊下】

校舎内で訓練の内容は、ターゲットに見つからないように行動を探るものだった。
夜で視界も狭い中、まずまず頑張れたと思う。
今は訓練も休憩時間に入り、各自自由時間を過ごしている。

(5分しか休憩ないって‥本当、石神教官鬼だな‥)
(ん?何か聞こえる‥?)

廊下を歩いていると、水滴が溢れる音が聞こえてきた。

サトコ
「ここ‥シャワー室?」

(こんな時間に誰が使ってるの?みんな入浴は済ませてるはずだし‥)
(もしかして、幽霊とか‥?って、そんな訳ないよね)

そう思いつつも、少しだけ怖くなる。

(もし水漏れだったら止めなきゃいけないし‥)

私は恐る恐る、シャワー室のドアを開けた。

【シャワー室】

中に入ると、見覚えのある人影があった。

加賀
‥お前

サトコ
「か、加賀教官!?」

(教官、捜査に行ってたんじゃ‥)
(というか、シャワー使ってたなら当たり前だけど、は、裸‥!!)

辺りは薄暗いものの、裸の教官を前に赤面してしまう。

加賀
訓練は終わったのか

サトコ
「い、いえ‥今は休憩中で‥」

加賀
じゃあなんでこんなとこにいる

サトコ
「飲み物を買いに行こうと思ってたんですが‥」
「水滴が落ちる音がしたので、水漏れかと思って‥」

加賀
誰かが使ってるのを知ってて入ってきたんだろ
エロい女だな

サトコ
「そ、そんなつもりじゃ‥!」

教官に弁解するも聞き入れてくれるはずもなく、
ぐっと腕を引かれて個室へと引き込まれてしまう。

サトコ
「!?」

そのまま鍵をかけられ、狭い空間に2人きり‥‥

サトコ
「き、教官!?」

加賀
うるせぇ。大人しくしてろ

教官は呑気に私の目の前でシャワーを浴びており、思わず目をそらせてしまう。

(暗いけど、見えなくもないし‥は、恥ずかしい‥)

加賀
何、わざとらしく目をそらしてんだよ

サトコ
「だ、だって‥教官裸ですし‥その‥」

一向に目を合わせない私に、教官が距離を詰める。

加賀
裸なんざ今更だろ

サトコ
「えっと、あ、あの‥わっ」

優しく私の腕を引き、自分の腕の中におさめる。
濡れた身体に抱きしめられ、制服が徐々に濡れていく。

サトコ
「教官‥んっ‥」

頬をそっと撫でると、額にキスを落とした。

加賀
期待してんだろ?

サトコ
「き、期待って‥」

加賀
いろいろしてほしいって、顔に書いてあんだよ
それに、さっき“オアズケ”したからな

サトコ
「っ‥」

耳元で囁かれ、熱い吐息がかかる。
思わずピクリと肩を震わせてしまい、教官はそれを見逃さない。

加賀
お前の身体は俺を求めてんだろ

サトコ
「んっ‥」

後頭部を手で押さえ、深く口づける。
先程以上の熱いキスに、翻弄されていく。

サトコ
「教、官‥も、もし誰か来たら‥」

加賀
鍵は閉めてある

サトコ
「あっ‥」

額、頬、唇、首筋へと順番にキスの雨が降ってくる。
教官の唇が肌に触れる度、私の身体は敏感に反応した。

(ダメなのに‥学校の中なんて‥)

サトコ
「教官‥」

加賀
その呼び方やめろ

サトコ
「っ‥か、加賀さん‥」

加賀
まぁ、今はそれで許してやるよ

サトコ
「んっ‥」

唇を塞いだまま、加賀さんは私の身体に手を這わせる。
肌に触れる度、反応する私を見て、ニヤリと笑った。

加賀
サトコ‥俺を満足させろよ?

耳元で呟いて強く抱きしめる。
私の身体は加賀さんを求めるように、熱くなっていった‥

ポイントサイトのポイントインカム

【寮監室】

翌朝。

サトコ
「う、ん‥」

(‥あれ?なんでここに‥?)
(そっか、私、昨日あの後‥)

教官との夜を思い返し、顔に熱が上がる。

加賀
起きたのか

サトコ
「あ、はい‥」

ベッドから降りようとした私に、教官はぐっと顔を近づける。

加賀
顔が赤い

サトコ
「っ‥!」

加賀
シャワー室がそんなに気に入ったか

サトコ
「‥ち、違います」

加賀
お前はすぐ顔に出る

教官はニヤリといじわるな笑みを浮かべる。

サトコ
「そ、それよりも訓練ですよ!休憩から戻ってないですし‥」

加賀
クソメガネには捜査に駆り出すと言っておいた
んなことより

教官はベッドに縫い付けるように私を押し倒した。
睨みつけるような、意地悪なような顔が目の前に広がる。
そして耳元に唇を寄せて‥

加賀
俺以外に隙見せんじゃねぇぞ

サトコ
「‥っ」

私の唇を指でなぞり、教官は味わうようにキスをする。
その優しい口づけに、意識がまどろんでいく。

(このあとも訓練は続くけど‥)

今はこの甘い時間に包まれていたい。
私は加賀教官の背中に、そっと腕を回したーー

Happy End

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