夜間訓練か、黒澤さんの面白企画か。
黒澤
「それでは、多数決を取ります!」
(本当は訓練を選んだ方がいいんだろうけど)
(たまには息抜きも必要だよね‥すみません、石神教官!)
私だけじゃなく、他の同期や東雲教官たちも黒澤さんの面白企画を選んだ。
黒澤
「ウィナーーー!!!やりました!やりましたよ皆さん‥!」
石神
「はぁ‥」
はしゃぐ黒澤さんとは反対に、石神教官は深いため息をついた。
同期A
「よかった、黒澤さんの企画だ‥」
同期B
「ああ、これでもし訓練が続いていたらと思うと気が遠くなるよ」
同期A
「黒澤さんは面白企画って言ってるし、きっと大丈夫だろう」
石神教官は同期たちをチラリと見て、黒澤さんに話しかける。
石神
「黒澤、わかってるな」
黒澤
「えぇ、勿論です!」
石神
「‥本当に分かっているのか?」
黒澤
「やだな~、もう。俺を信じてくださいよ!」
石神
「‥‥‥」
石神教官はもう一度ため息をつき、黒澤さんに後を任せる。
黒澤
「では皆さん!準備はできてるので、移動しましょう~!」
東雲
「透の企画ってなんだろ」
颯馬
「う~ん。黒澤の企画だから、きっと‥」
(‥そうだ。黒澤さんの企画が始まる前に、教官に声を掛けておこう)
私は一言声を掛けようと、専属補佐官を務めている教官に近づく。
その教官は‥
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