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加賀 出会い編 1話

【モニタールーム】

警察学校の入校式が終わって突然始まった訓練は、各教官とのチームに分かれての潜入捜査。
誰を選ぶか迷った結果、私は加賀教官に目を留める。

(一番怖そうな人だけど、教官代表で挨拶もしてたし、この中では能力もトップなのかも)
(きっと勉強できること多いはず‥!)

サトコ
「加賀教官、お願いします!」


はは、兵吾さんを1位指名とはやるね。さすが首席ちゃん

加賀
‥‥‥

東雲教官が茶化している間も、加賀教官は値踏みするような目で私をつま先から頭まで眺める。

(や、やっぱり別の人にした方がよかった‥かも)

その後も石神教官の進行のもと、次々とペア分けが進められていく。
加賀教官を見ると、何やら携帯で話していた。

加賀
ああ‥その件は俺が行く

石神
加賀、お前はこの人物を追え

石神教官が捜査資料を渡そうとすると、加賀教官は電話をしたまま私を指差した。

加賀
その女に渡しとけ

石神
これは教官用の資料だ

加賀
そうかよ

書類を受け取った加賀教官は私にそれを押し付ける。

加賀
女、中は見るなよ

睨むように言い放ち、少し話した後電話を切った。

石神
わかっているとは思うが‥‥

加賀
百も承知だ

石神
まだ何も言ってない

加賀
お前の会話パターンは聞き飽きてる

(ま、また険悪な雰囲気‥‥)


班長同士仲良くすればいいのに

颯馬
ケンカするほど何とやらって話ですよ
ね?後藤

後藤
‥‥‥

加賀
お前ら聞こえてんぞ

加賀教官はスーツのポケットから煙草を取り出しながら睨む。

加賀
女、俺の邪魔だけはするなよ

サトコ
「は、はい!」

(邪魔って‥私の訓練なのに‥‥)

加賀
何を突っ立ってる。来い

視線だけで来るようにうながされ、小走りで教官を追った。

【車中】

(乗せられたまま、ずっと無言‥‥)
(石神教官から渡された資料によれば、海辺にあるバーに潜入するはずなんだけど‥‥)

加賀教官の車は海とは真逆の方向の、都心の繁華街を走っている。

サトコ
「あの、資料の目的地とは方向が‥‥」

加賀
黙ってろ

サトコ
「‥‥‥」

(勇気を出して、この人を選ぶんじゃなかったかも‥‥)

私は少し後悔しながら、窓の外に目線を移した。

【ラブホテル】

サトコ
「ちょ‥待ってください!どうして、こんなところに来てるんですか!?」

加賀
うるせぇ。黙ってろつったろ

サトコ
「黙ってたら、ラブホテルに連れ込まれてるじゃないですか!」

加賀
お前、立場わかってんのか?俺に口答えするな

サトコ
「‥‥‥」

(立場は弁えてるつもりだけど、これは‥‥)
(もう加賀教官が何考えてるのかわからない)

ラブホテルに加賀教官と二人きり‥
黙っていると部屋の空気ばかり意識してしまう。

(ど、どういう顔でいればいいんだろう)

加賀
なに緊張してる

ダブルベッド座っている教官が立っている私を見て眉を上げた。

サトコ
「べ、別に‥なんでもありません」

加賀
そうか

サトコ
「!」

そう言いながら加賀教官は私の手首をつかむと強引にベッドに押し倒した。
手首を押さえられているだけなのに、まったく腕が動かない。

加賀
今朝の件、お前のせいでしくじった
お前も警察官なら、不問ってわけにはいかねぇな

一瞬息が詰まる。

サトコ
「あ、あの‥‥」

加賀
どう落とし前つけてもらおうか

サトコ
「!?」

表情のない冷たい目が私を見下ろしている。
手首を拘束する力は強まり、加賀教官との距離は詰まって行く‥‥
そこには、優しさや冗談は一切なかった。

(どうしてこんなこと‥)

唇がゆっくりと近づいてくる気配に、思わず身を固くする。
私が言葉を発する前に、教官の手が口を覆った。

サトコ
「!?」

加賀
しゃべるな

そう言うと身体を起こし、耳元を押さえる。

(あ‥イヤホンしてたんだ‥いつの間に‥‥)

加賀
‥これはでかい証拠になる

(証拠‥?)

加賀
根気よく張っていた甲斐があった

急変した状況に呆然と加賀教官を見つめる。
その視線に気付いたのか教官は私に視線を向ける。

加賀
なにボケッとしてる

動かない私を一瞥して、教官は鼻で笑った。

サトコ
「え‥‥?」

ベッドに倒れたままだった私に教官がまた覆いかぶさる。

(!?)
(ちょ、ちょっと‥!)

ぐっと近づいて、鼻が触れそうな距離に私は思わず顔を逸らす。

加賀
さっきの、本気にしたのか?
あいにく、女には困ってない

サトコ
「!」

加賀
ケツの青いガキに手を出すほど、飢えてねぇってことだ

(なっ‥‥!?)

バカにするように言い、教官はベッドから降りる。
スーツを着直している背中に向かって、私は当初の目的を尋ねた。

サトコ
「これは‥訓練じゃなかったってことですか」

加賀
そんなくだらねぇもんより、今は重要なことが山ほどある
まあ、お前が命知らずにも俺を選んだおかげで、こうやって堂々と潜入捜査できたがな

サトコ
「‥‥‥」

言葉も出ない私の前で携帯を取り出す。

加賀
俺だ。ああ‥盗聴成功だ。ある程度の証拠も取れたし、ひとまず俺はこれで引き上げる
お前は引き続き、潜入して奴の尻尾をつかめ

部下との電話が終わると、加賀教官はさっさと部屋のドアへと向かった。

サトコ
「あ、あの‥‥」

加賀
なんだ、お前は残るのか

サトコ
「え?」

加賀
ならついでに、隣の部屋の様子を探っとけ。帰りは適当に帰ってこい

<選択してください>

A:わかりました

サトコ
「わ、わかりました‥やってみます」

加賀
お前はできないことも安請け合いするような教育をされてんのか

サトコ
「え?」

加賀
経験もねぇ奴が一人でできるわけねぇだろ。適当なこと抜かすな

サトコ

「だ、だって教官が‥‥」

B:無理に決まってます

サトコ
「そ、そんなの無理に決まって‥‥」

加賀
やってもみねぇうちから無理だと決めつけるのが、お前の信条か?
なら、さっさと刑事なんて諦めるんだな。間違いなく向いてねぇ

思わす言葉に詰まりそうになったけど、慌てて思い直す。

(いや‥確かにそうだけど、今回の場合は意味合いが違う!)

サトコ
「とにかく、一人で潜入捜査なんて‥‥」

C:訓練は?

サトコ
「あの‥私の訓練はどうなるんですか?」

加賀
そうだな‥お前が隣の部屋からもっと詳しい情報を引き出せたら考えてやるよ
必要なら、盗聴用のイヤホン貸してやる

サトコ
「私、今まで潜入捜査なんてしたことないんです!そんなの無理‥‥」

私の言葉を最後まで聞かず、教官はドアの向こうへ消えた。

(な、なんなの‥‥!)
(私‥本当に大変な人を選んじゃったのかも‥‥)


【寮 自室】

翌朝の目覚めは最悪だった。

(昨日のアレに、まだ頭がついていけない‥‥)
(訓練せずに捜査を優先したことを黙ってるかわりに、初訓練はクリアしたことになったけど)

サトコ
「はあ‥本当にこれでいいのかな」
「だけど加賀教官がそう言うんじゃ、逆らえるはずないし」

(とにかく‥今日から学校生活が始まるんだ)
(他の教官からもいろいろ教えてもらえる時間が増えるんだよね。気持ちを入れ替えて頑張ろう)

【教場】

張り切って教場へ向かうと、鳴子が席についていた。

鳴子
「おはよーサトコ。朝ごはんの時、食堂で会えなかったね」

サトコ
「うん。時間ギリギリに出てきちゃったから」

講義時間まで鳴子と他愛もない話で盛り上がる。

サトコ
「でもこの学校の寮ってみんな1人部屋だし、設備も整ってて綺麗だし、すごいよね」

鳴子
「よっぽどの理由がない限り、全員寮に入らないといけないからね~」
「快適じゃなかったら、長い寮生活で心が折れるかも‥‥」

(学校の校舎内には女性用の更衣室がないなんて聞いてちょっ不安だったけど)
(食堂のごはんもおいしいし、寮に入ってよかった)

鳴子
「今日からついに本格的な講義が始まるね」

サトコ
「うん、今日の1時限目は座学なんだね」

鳴子
「よかった~、朝から武道だったりしたら、さすがについていけないよ」

この学校生活は、時間割に沿って講義が進んでいく。
講義内容は多岐にわたり、警察学校で習うものよりエキスパートな内容が多かった。

サトコ

「座学では、基本的な刑事の心得や行動を学んで‥‥」
「それ以外には、逮捕術、尾行術、武道を学ぶ時間もあるんだね」

鳴子
「潜入捜査を教えてくれる講義もあるみたいだよ。なんか刑事ならでは、って感じだよね」

サトコ
「潜入捜査‥‥」

昨日の出来事が過り、なんとなく、加賀教官に押さえつけられた手首に触れる。

鳴子
「どうしたの?」

サトコ
「う、ううん!なんでもない」

鳴子
「そう言えばサトコ、昨日の訓練はどうだった?」

サトコ
「えーと‥なんとかパスできた‥って感じ‥かな」

鳴子
「私もギリギリだったよ~。もう厳しくて」
「知ってる?訓練に失敗した生徒には、厳しい罰があったんだって」

サトコ
「罰?」

鳴子
「それがなんなのか、教官によって違みたいなんだけどね」
「でももし訓練に失敗したのが私だけだったら」
「教官と2人っきりでお仕置き‥なんてことになるのかな~」

まんざらでもなさそうな鳴子を眺めながら、昨日の加賀教官の冷たい目を思い出す。

(お仕置き、なんて生易しいレベルじゃないんだろうな‥)
(もし訓練に失敗したら、何されるんだろう‥考えただけでも恐ろしい)

話している間に教官が教場に入ってきて、講義が始まる。
それが終わると時間に追われるように、急いで着替えてグラウンドへ向かった。



【グラウンド】

グラウンドに向かうと、すでに全員颯馬教官の前に並んでいた。

颯馬
2人とも、遅いですよ

サトコ
「申し訳ありません」

鳴子
「すみません。シャワー室が少し遠くて‥」

颯馬
ああ、女子更衣室はありませんからね
最初だから目をつむりますが、次回からは遅れないように

優しく微笑まれたけど、その笑顔には隙のなさを感じる。
私と鳴子は列の一番後ろに並んだ。

鳴子
「颯馬教官って、物腰柔らかくて素敵だよね。なにより美形!」

サトコ
「うん‥‥」

(確かに、加賀教官に比べたらすごく優しそう)
(加賀教官なんて、最初からとか関係なく、容赦なさそうだもんな‥)

そのあとは颯馬教官のもとで、早速体力テストが行われる。

颯馬
次、氷川さん

サトコ
「は、はい!」

鳴子
「サトコ、大丈夫?足元、フラついてるよ」

サトコ
「う、うん‥ちょっとバテてきたかも」

鳴子
「この授業が始まってから、まったく休みなしだもんね」

颯馬
氷川さん、来ないのであれば棄権とみなしますよ

サトコ
「す、すみません!行きます!」

休みなく行われる訓練に、男性たちにも疲れの色が見え始めた。

(だけど、こんなところで音をあげていられない‥‥)
(女だから、なんて言われたくないし‥なんとか食いつかなきゃ)



【モニタールーム】

初日最後の講義となる、情報分析初歩の講義は、モニタールームで行われた。

(それにしてもこの教室、すごい‥何個モニターがあるんだろう)

部屋には私たちを囲むように無数のモニターがあり、
最新のパソコンが数えきれないほど設置されていた。

男性同期A
「この部屋のパソコンって、警察の組織内のシステムと連動してるんだろ?」

男性同期B
「らしいな‥校内の監視だけじゃなくて全国の防犯カメラとの連動もできるって」

男性同期A
「この部屋だけで簡単な捜査ならできるんじゃないか?」

(刑事としてのノウハウを学ぶだけでなく、実際の捜査も可能なんて)
(この学校で頑張れば、夢の刑事にどんどん近付ける気がする)

教官の講義を聞く私の隣で、鳴子がカクンと揺れた。
その肩を軽く揺すり、小声で話しかける。

サトコ
「鳴子頑張って、あと少しだから」


佐々木さん、眠いなら医務室に行く?

ハッと振り返ると、東雲教官がにこやかな笑顔で鳴子を見ている。

鳴子
「はっ!す、すみません!大丈夫です」


他にも寝たい人がいるなら、言ってくれていいからね
初日に色々しごかれて、疲れてるだろうし

東雲教官のその優しい言葉に、全員が癒されていくようだった。


じゃあ、今日の講義はこれでおしまい。みんな、今日一日お疲れ様
そうそう、今から名前を呼ばれた人は、このあともう少し残ってくれる?

そう言って、東雲教官がモニターに視線を移す。
数人の名前を呼んだあと、教官は最後にこちらを見た。


あと、氷川サトコ

サトコ
「え?」


いま呼ばれた人はこのまま待機。それ以外は戻っていいよ

鳴子
「サトコ、何したの?」

サトコ
「な、何も‥‥」

私以外にも呼ばれたメンバーを見ると、全員が不安そうな顔をしている。

(なんだろう‥‥)
(もしかして、昨日の加賀教官の潜入捜査がバレたとか‥?)


そんなに緊張しないで。別に怒られるわけじゃないから

サトコ
「東雲教官‥‥」

説教じゃないと聞いて、少し緊張が解かれた気がした。


どう?ここでの講義は

サトコ
「勉強になります!設備もすごいし、驚くことばかりで」


でもまあ、座学はやっぱり眠くなるよね。佐々木さんもさっき、相当眠そうだったし

サトコ
「だけど東雲教官、医務室で休んでていい、なんてお優しいですね」


まあね
やる気のない人間がいても目障りなだけだし
そういう子に罰を与えるのも楽しそうでいいんだけど

サトコ
「‥え?」


真面目な生徒ばっかりっていうのも、気持ち悪いよね
早くオレを愉しませてくれるような生徒が出てこないかな

爽やかな笑顔のまま、東雲教官が辛辣なことを言ってのける。

(こ、怖い‥!ずっと笑顔なのがまた怖い!)
(東雲教官、ただ優しいだけのひとじゃないんだ‥き、気を付けよう)

そのとき教室のドアが開き、石神教官と後藤教官それに颯馬教官が入ってきた。

石神
早速だが、君たちには各特別教官の補佐についてもらいたい

颯馬
簡単に言えば、教官の手伝いです。講義の準備や書類の整理
私たちは公安刑事としての通常任務をこなしながらあなたたちを指導しているので
常に時間がありません
あなたたちの経験にもなることですから、大変だとは思いますが、ぜひお願いしたいです

後藤
‥各教官、専任補佐になる
教官のフォローをする、重要な役割だ

(専任補佐官‥教官のフォロー‥)
(確かに、他の人よりもずっと近くで色々学べるんだから、チャンスかも)

石神
では今から、担当教官を発表する
加賀教官には‥‥
氷川サトコ

サトコ
「えぇ!?」

石神
なんだ

サトコ
「い、いえ‥‥」

(な、なんでまた加賀教官‥?私が昨日の訓練で加賀教官を選んだから?)

でもあれは昨日だけのもので、継続的な訓練ではない。


いいんじゃない?兵吾さんと2人きりになって無事に帰って来た、数少ない人間だし

サトコ
「え‥‥」

石神
東雲、私語は慎め


はーい

石神
加賀教官は現在、公安課の捜査任務にあたっている
戻ってきたら、挨拶に行くように

サトコ
「は、はい‥」

常任教官たちと違い、特別教官たちは常に学校にいるわけではない。
石神教官が言ったように、公安課の仕事で学校を離れていることも少なくないようだった。

(まさか、また加賀教官だなんて‥‥)
(いや‥でも学べることは多いはずだし、とにかくあとで挨拶に行こう)

加賀教官が戻りそうな時間を東雲教官に教えてもらっていた私は、
頃合いを見計らって教官室へと向かった。



【教官室】

サトコ
「失礼します」

中に入り、教官の前まで行く。

サトコ
「今日から、加賀教官の‥専任補佐官を務めさせていただきます、氷川です」

加賀
‥あ?

(こ、怖い‥‥)

教官の鋭い視線に思わず口籠ってしまう。

サトコ
「あ、あの‥石神教官に言われて来たんですが」

加賀
‥あの専任補佐官制度か
くだらねぇ。俺は補佐官はいらねぇから帰れ

サトコ
「で、でも‥決められたことなので‥‥」

加賀
必要ない
石神には俺から言っておく

言い返す間もなく、教官室を追い出された。

【廊下】

(補佐官は置かないって‥どうしよう‥‥)
(でも、ここで引き下がるわけにはいかない‥‥!)

<選択してください>

A:教官室のドアをノックする

恐る恐る教官室のドアをノックするが、返事がない。
私はドアの外で頭を下げた。

サトコ
「教官、お願いします!」

加賀
うるせぇ

突然ガラッとドアが開き、感情のない冷たい目で見下ろされた。

(こ、怖い‥‥!)

B:もう一度教官室に入る

(こうなったら、もう一度‥!)

思い切ってドアを開けようとすると、その前に勢いよく目の前のドアが開いた。

加賀
お前はノックもせず勝手に入るのか

サトコ
「あ、いえ、その‥‥」

C:ドア越しに声をかける

サトコ
「加賀教官、お願いします」

加賀
‥‥‥

ドア越しに声をかけても、教官はまったく返事をしてくれない。

サトコ

「加賀教官!話しを聞いて下さい!」

加賀

うるせぇ

めんどくさそうに、教官がドアを開けてくれた。

加賀
わかってねぇようだから言っておく
俺は、使えない駒はいらねぇ

(駒って‥‥)
(部下をそんなふうに思ってるの‥?)

サトコ
「お願いです、私を加賀教官の補佐官にしてください!」

加賀
うるせぇ、喚くな

サトコ
「っ、雑用でもなんでもします!お願いします!」

加賀
‥‥

私の言葉に、ようやく加賀教官が私を見てくれた。

加賀
なんでも、つったな

サトコ
「は、はい!」

加賀
‥‥‥

まるで品定めをするような目で、私を上から下まで眺める。
そして、目を細めて口を開いた。

加賀
俺の奴隷にしてやるよ

サトコ
「ありがとうございます!」

(‥ん?)

サトコ
「‥あ、あのさっきのは‥‥」

加賀
俺専属の奴隷になれと言った、何度も言わせるなクズが

サトコ
「!?」

(せ、専属奴隷‥!?どういうこと‥専属補佐官の間違いじゃなくて‥?)

夕日に照らされる中、私は何も言えずにしばらく立ち尽くしていた。

to be continued

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